DeNA、ゲーム事業の減収や投資費用の増加で減収減益 営業利益50億円 2020年3月期第2四半期決算

DeNA

ゲーム事業では『マリオカート ツアー』や『ポケモンマスターズ』をリリース。横浜スタジアムは増築と改修が進み、一部設備の稼働を開始。

株式会社ディー・エヌ・エーは、2020年3月期第2四半期決算を11月6日(水)に発表。当期連結累計経営成績は、売上収益652億5000万円(前年同期比4.3%減)、営業利益50億4400万円(同52.7%減)、税引前四半期利益75億2800万円(同46.8%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益47億9900万円(同50.4%減)だった。

DeNA決算 サマリー

経営成績に関する説明

当連結会計年度に関しては中長期で企業価値を向上させるため、ゲーム事業では健全な収益性の確保や新規ヒットタイトルの創出と、長期的に複数の収益の柱を育てていくことを見据えた成長へ向けた事業ポートフォリオの強化に取り組んでいる。

当第2四半期連結累計期間において、売上収益は前連結会計年度中に譲渡した株式会社ペイジェントや株式会社DeNAトラベルが連結の範囲外になったことや、ゲーム事業の減収などの影響で、前年同期比で減少した。

売上原価・販売費及び一般管理費については、合計では前年同期比で増加した。支払手数料を中心に、前連結会計年度中に譲渡した上記各社に関連する費用は前年同期比で減少し、また、既存の事業やサービスにおいては販売促進費・広告宣伝費等、各種費用の適正化に継続して取り組んでいるが、好調なスポーツ事業での費用や、成長投資に関する費用が増加した。

以上の結果、売上収益は652億5000万円(前年同期比4.3%減)、営業利益は50億4400万円(同52.7%減)、税引前四半期利益は75億2800万円(同46.8%減)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は47億9900万円(同50.4%減)となった。

セグメント毎の業績は以下。

ゲーム事業
当第2四半期連結累計期間は、『マリオカート ツアー』や『ポケモンマスターズ』といった新作タイトルが貢献したが、既存タイトルを中心にした事業運営であったことで、ユーザー消費額は前年同期比で減少、前年同期比で減収減益となった。

上記の結果、売上収益は411億5700万円(前年同期比3.6%減)、セグメント利益は68億9900万円(同31.4%減)となった。

DeNAゲーム

スポーツ事業
横浜スタジアムに関しては、増築と改修が進み、2019年シーズンからその一部の稼働を開始した。横浜DeNAベイスターズの主催試合の平均観客動員数については、順調に推移した。

また、前連結会計年度において、バスケットボールチームの運営事業を、2018年7月1日に承継した。

上記の結果、売上収益は164億7500万円(前年同期比12.8%増)、セグメント利益は54億6600万円(同1.2%増)となった。

スポーツ

オートモーティブ事業
当第2四半期連結累計期間においては、2019年7月に大阪府や京都府で次世代タクシー配車アプリ「MOV(モブ)」のサービスを開始するなど、同サービスの提供地域や利用の拡大に向けた取り組みを中心に、積極的な投資を実施した。

上記の結果、売上収益は5億6600万円(前年同期比742.9%増)、セグメント損失は31億9300万円(前年同期は14億2800万円の損失)となった。

オートモーティブ

ヘルスケア事業
ヘルスケアサービスの分野では、一般消費者向け遺伝子検査サービス「MYCODE(マイコード)」「歩いておトク」をはじめ、既存の提供サービスの利用が堅調に推移した。

一方のR&D分野においては、株式会社Preferred Networksと自社子会社である株式会社PFDeNAの深層学習技術を活用し、少量の血液で14種類のがんを早期発見する検査システムの研究開発をはじめ、引き続き先行投資を行なった。

上記の結果、売上収益は7億8400万円(前年同期比25.9%減)、セグメント損失は8億5200万円(前年同期は5億9900万円の損失)となった。

新規事業・その他
ソーシャルLIVEサービスをはじめ、中長期での事業ポートフォリオの強化を目指した各種取り組み、EC事業におけるサービスが含まれている。

売上収益は63億5700万円(前年同期比37.3%減)、セグメント損失は12億2500万円(前年同期は9億円の損失)となった。

ソーシャルLIVEサービス

関連サイト

株式会社ディー・エヌ・エー公式サイト
2020年3月期第2四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
2020年3月期第2四半期決算説明会資料

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