ミクシィ、前年同期比で80%減少の営業利益40億円 2020年3月期第2四半期決算

ミクシィ

『モンスト』の売上減少により減収減益も利用者数は拡大し、新ゲームを開発中。ライフスタイル事業は株式譲渡の影響で売上減も赤字幅減少。

株式会社ミクシィは、2020年3月期第2四半期決算を11月8日(金)に発表した。当期連結累計経営成績は、売上高468億3500万円(前年同期比34.1%減)、営業利益40億3500万円(同80.5%減)、経常利益40億6300万円(同80.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益21億9200万円(同83.0%減)だった。

ミクシィ決算 ミクシィ四半期推移

経営成績に関する説明

エンターテインメント事業
スマートフォンネイティブゲーム『モンスターストライク(以下、モンスト)』を主力に収益を上げている一方で、スポーツ領域での事業成長を目指して先行投資を行なっている。

『モンスト』は、他社IPや異業種とのコラボレーション、「XFLAG PARK」などのイベントや関連グッズの製作、オリジナルアニメの配信、劇場版の公開など、IPを活用した事業も運営している。

前年同期比でARPUが低下したことにより、売上高は減少したが、ゲーム利用者数は2019年10月には全世界5200万人を突破するなど、拡大し続けており、同ゲームのIPを活用した新規ゲームの開発などを積極的に進めている。

ミクシィARPU施策

スポーツ領域に関しては、プロスポーツチーム経営や公営競技関連事業への投資を実施。プロスポーツチーム経営については、2019年10月に株式会社千葉ジェッツふなばしを子会社化した。

千葉ジェッツふなばし

公営競技関連事業では、2019年2月にインターネットで競輪及びオートレースに投票するサービス「チャリロト.com」を提供する株式会社チャリ・ロトの全株式を取得し、共同で新サービスの開発を進めている。

チャリロト

上記の結果、売上高は451億3800万円(前年同期比33.7%減)、セグメント利益は97億2400万円(同61.7%減)となった。

ライフスタイル事業
SNS「mixi」や家族向け写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」、サロンスタッフ直接予約アプリ「minimo」を中心に、各種サービスを運営している。

「家族アルバム みてね」は、2019年6月に利用者が500万人を突破するなど、2015年4月のサービス開始以来、継続的に利用者数が伸長している。同アプリでは、2019年4月に機能を充実化させた月額課金制のプレミアムサービスをはじめるなど、マネタイズの強化を行なっている。

また、2019年10月には子会社化した株式会社スフィダンテの持つノウハウを活かし、「みてね年賀状」を提供した。

前年同期と比較して、前期の株式会社Diverseの全株式譲渡などの影響で、売上高が減少した。

みてね

上記の結果、売上高は16億9700万円(前年同期比43.4%減)、セグメント損失は4億3900万円(前年同期はセグメント損失8億1500万円)となった。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は468億3500万円(前年同期比34.1%減)、営業利益は40億3500万円(同80.5%減)、経常利益は40億6300万円(同80.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は21億9200万円(同83.0%減)となった。

関連サイト

株式会社ミクシィ公式サイト
2020年3月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年3月期第2四半期決算説明資料

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