【Ingress情報局・TAPPLI支部】今日から始めるIngress入門・01:陣営を決めてポータルをHackしよう

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 編集部アベです。やってますか? 『Ingress』。ほら、あの、Googleの。かのホイチョイ・プロダクションが興味を示すぐらいなんだから、名前ぐらいは聞いたことありますよね! 「どうやら痩せるらしい」、「友達が増えた」、「恋人ができた」などなど、大変よくわからない評判だらけなので、いっちょ調べてこいと言われまして、とりあえずダウンロードすることにしました。

 『Ingress』は、かのGoogleが開発した拡張現実ゲームです。これまでAndroid版が2012年11月にβテスト、翌2013年10月にオープンβを経て12月に正式稼働していましたものの、ついに今年7月23日よりiOS版がリリースされたってことで、手を付けてみたひとりであります。周囲のAndroidユーザー(アベもAndroid端末のひとつやふたつは持っておりますが、電話回線が入ったほうはiPhoneだったのです)から伝え聞くウワサでは、やれ「痩せる」、「友達が…」、「恋人が…」(←もういい)、ということで、とにかく歩くゲームだ、ということは聞いておりました。

「拡張現実(Augmented Reality)」とは何ぞや、簡単にいうと、現実世界をカメラなどの入力装置でとらえると、そこにオーバレイ(上書き)されてコンピュータの情報が表示される……『セカイカメラ』とか、プレイステーション3の『THE EYE OF JUDGEMENT』とか、アニメでいうと『電脳コイル』とか……イマイチメジャーなたとえが……あ、あれです、『ドラゴンボール』の「スカウター」もARの一種です。この『Ingress』では、お手持ちのスマートフォンが「スキャナー」と呼ばれるARデバイスとなりまして、全世界規模の壮大な陣取りゲームが楽しめる、というものです。
 ……などという説明は、『Ingress』でググると出てくる情報サイトにさんざん書かれていますので、前置きはこのぐらいにして、TAPPLIのこの連載では「日本一わかりやすいIngress入門」を目指すこととします!
◆まずは画面構成を把握しましょう
 『Ingress』においてスキャナーに表示されているのは現実世界の風景ではなく、自分がいる周囲数百メートルの簡略化されたマップです。『Ingress』の初期設定を終えて起動すると、下のような画面が現れます。
(1)自分の位置
(2)自分が干渉できるエリア
(3)ポータル
(4)XM(eXotic Matter)
(5)リンク
(6)CF(Control Field)
(7)自分のレベル表示
(8)エージェント名
(9)XMゲージ
(10)オペレーション・ボタン
(11)コンパス
(12)メッセージ・エリア
(13)COMMボタン
 番号振って名前を付けてみましたが、ここでひとつひとつ解説すると読んでる方の心が折れますので、まずは遊び方から。最初に起動したときに、陣営セレクトがあります。青か緑。青はレジスタンス、緑はエンライテンドといいます。選ぶ基準は、正直どちらでもいいんですが、楽しく遊びたいならば、周囲の人に合わせるとか、自宅、勤務先の縄張りがどっちの色か、とかで決めて構いません。
 シュワーっと何か(何かというか、XMというものなのですが)が湧き出る「ポータル」に近づき(円の中にポータルを入れる)、ポータルをタップしましょう。メニュー画面が出現します。すべて英語ですが、そんなに種類はないので、覚えてしまえば大丈夫です。近づくといっても、画面をフリックしたりとかではなく、実際にマップを見ながらその場所に歩いていく必要があります。『Ingress』は、GPSとマップで現在位置を確認しつつ、実際に現実世界で歩いて移動し、仮想的に設置されたポータルにアクセスするゲームなのです!

 マップ画面の操作説明をしておきますと、GoogleMapのアプリと同じ操作なんですが、なんとスワイプによる地図移動はできません。ダブルタップ継続→上下にスライドによる拡大縮小(またはピンチイン/アウト)と、二本指タップ継続→回転でマップの方向を変える、の2種類です。あとはマップ上のオブジェクト(ポータルなど)へのタップ、ポータルおよびマップ上の任意の場所を長押しでメニュー表示、などが代表的な操作です。
 ポータル画面を呼び出したら、右上の「HACK」ボタンを押すと、そのポータルをHACKしたことになり、AP(経験値)が100と、いくつかのアイテムが手に入ります。このポータルは敵陣営のものでも、味方のものでも構いませんが、APが入手できるのは敵陣営のみです。
▲ポータルをタップするとこの画面。右上の「HACK portal」をまずは押していこう。
 HACK終了後、画面下部に取得したアイテム一覧が表示されます。たいていの場合、「Portal Key」という鍵のアイテムが入手できます。
 先ほど、『Ingress』は陣取りゲームだ、と申し上げましたが、Hackしただけでは陣取りにはなっていません。どうやって陣取るか。ここで、マップをよく見てみますと、ポータルの間はたいてい線で結ばれており(これが「LINK」)、さらに、線で囲まれた図形に色がついていることに気付くと思います。これが陣取り部分です。線で囲まれた図形は必ず三角形です。
▲スキャナー画面でポータルのある方向に歩いていくと……「55m」はポータルまでの直線距離。黄色い円の中にポータルの中心が収まるまで近づこう。
▲あったー! 中心地に行かなくても、円の中にポータルを入れればアクセス可能となる。
 まとめますと、
『Ingress』は(1)ポータルに近づいてHackして、(2)LINKを作って、(3)三角形(CF)を作るゲームである
 となります。LINKとかCFとかよくわかりませんが、ひとまずは「ポータルに近づいてHackボタンを押す」ことがすべての基本となります。今日はこれだけ覚えて帰ってください。
 『Ingress』は正直とっつきのよいゲームではありません。基本的にすべて英語表記ですし、親切なマニュアルもあまりありません。
 が、現実世界を歩き回って遊ぶゲーム体験が、ほかでは味わえないことは間違いないです。この連載では、はじめてみようかな、と思っている方や、ちょっと触ったけどよくわからないから放り出してる人に向けてできるだけ丁寧に説明していこうと思っています。
「いまさらそんなレベルの話には興味ないよ!」という高レベルな『Ingress』プレイヤーのアナタには、隔週でレベル8オーバーの方向け情報まとめ連載も始まりますので、そちらをお楽しみに。
◆Ingressプレイヤーは岩手に集合!
 ……と、締めようかと思ったところに、ニュースが一件。「『Ingress』で町おこし」を標ぼうする岩手県には「岩手県庁Ingress活用研究会」という会があるそうで、Ingressプレイヤーを岩手に呼び込もうという施策を始めました。9月に発表があったときのプレイヤーたちの感想は「といっても中心街の盛岡でもポータル少ないのでは……」だったのですが、これを逆手にとり、「~一緒に歩いてポータルを増やしませんか~」と来ました!
 詳細に関してはプレスリリースおよび、岩手県のFacebookページを見ていただくとして、概要だけ抜粋します。
行事内容
開催日 平成26年11月9日(日)雨天中止
活動時間 9時30分~12時30分
主催 岩手県庁Ingress研究会(事務局:岩手県秘書広報室調査監)
概要 研究会メンバーと一般応募による参加者、関係者が一緒に、盛岡市内を3つのルートに分かれて散策し、ポータル申請を行なう
 申し込みが必要で、11月5日までにメールで事務局に申し込むこととあります。詳しくはプレスリリースを参照のこと。
プレスリリース
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