インフォコム、電子コミック配信サービスの好調で前年同期比約49%増の営業利益38億円 2020年3月期第2四半期決算

ITサービスでは病院や企業向けサービスの好調で大幅な増益を達成。電子コミックの海外展開に向けて韓国企業の子会社化や新企業設立を実施。

インフォコム株式会社(以下、インフォコム)は、2020年3月期第2四半期決算を10月30日(木)に発表した。当期連結累計経営成績は、売上高276億7900万円(前年同期比19.7%増)、営業利益38億6300万円(同48.8%増)、経常利益38億7600万円(同48.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益25億7500万円(同37.2%増)だった。

インフォコム決算 ハイライト セグメント構成

経営成績に関する説明

インフォコムグループは、中期経営計画(2017年4月~2020年3月)の基本方針として「成長の追求」と「成長を支える経営基盤の継続的強化」を掲げており、電子コミックとヘルスケアを重点事業に、M&Aの積極的推進に加えて、AIやIoTを活用したビジネス展開に取り組んでいる。

ITサービス・セグメント
ヘルスケア事業では、働き方改革への対応に伴い病院における複雑な勤務状況の管理に有効な、就業管理システムの販売が拡大した。手術部門システムについては、災害発生時の情報共有を実現するダッシュボード機能を展示会で発表した。

地域包括ケア領域では、介護職向け転職支援サービス「ケアスタイル」のマッチング精度向上等をはかるため、人材紹介事業を展開する株式会社スタッフプラスを連結子会社化した。

企業向けに関しては、文書管理システム「MyQuick」において電子契約サービスとの連携やAIによる自動入力に対応することで、契約書管理業務の効率化をはかった。また、統合業務ソフトウェアパッケージ「GRANDIT」にクラウド基盤(仮想化技術を用いたITインフラ提供サービス(Microsoft Azure, Amazon Web Services等))を組み合わせたサービスの提供を開始した。

上記の結果、売上高は116億3200万円(前年同期比12.9%増)、営業利益は13億2100万円(同227.6%増)となった。

ITサービス

ネットビジネス・セグメント
電子コミック配信サービスの広告強化施策として、テレビコマーシャル放映期間の拡大や、ヤクルトスワローズの冠スポンサー試合「めちゃコミックDAY」の開催、「めちゃコミック」の人気作品をリアル書店の売り場で紹介する「めちゃ本屋」の第2弾を実施した。さらに、ユーザー拡大施策として、若年層をターゲットとした「めちゃコミック」アプリ版の提供を開始した。

電子コミック

海外展開に関しては、韓国の電子コミック事業者である株式会社ピーナトゥーンを連結子会社化し、株式会社アムタスと株式会社パピレスの共同出資による海外事業を目的とした会社を設立した。

上記の結果、売上高は160億4700万円(前年同期比25.1%増)、営業利益は25億3600万円(同15.9%増)となった。

ネットビジネス

インフォコムグループの業績に関しては、企業や病院向けの製品やサービスの納期が年度末の3月に集中する傾向があるため、売上高や利益が、第1、第3四半期が相対的に少なくなり、第4四半期に集中する傾向を有している。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間におけるグループの経営成績は、売上高276億7900万円(前年同期比19.7%増)、営業利益38億6300万円(同48.8%増)、経常利益38億7600万円(同48.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益25億7500万円(同37.2%増)となった。

関連サイト

インフォコム株式会社公式サイト
2020年3月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年3月期第2四半期決算説明会資料