エヌジェイHD、ゲーム開発の遅延による経費増加で営業利益前年同期比82%減の1500万円 2020年6月期第2四半期決算

エヌジェイHD

ウィットワンから承継したゲーム運営サポート事業や開発体制の拡大で売上増も、開発の遅れによる原価増やロイヤリティ収益減で利益減少。

株式会社エヌジェイホールディングスは、2020年6月期第2四半期決算を11月13日(水)に発表した。当期連結累計経営成績は、売上高60億4800万円(前年同期比19.2%増)、営業利益1500万円(同82.4%減)、経常損失200万円、親会社株主に帰属する四半期純損失4400万円だった。

エヌジェイHD 決算 決算サマリー

経営成績に関する説明

売上高は、ゲーム事業にて2018年10月1日に株式会社ウィットワン(以下、ウィットワン)から承継したゲーム運営サポート事業の寄与、前期からの納品ずれ込み案件の計上、開発体制の拡大により増収となった。

モバイル事業においては、改正電気通信事業法の施行や消費税増税に伴う駆け込み需要が続くなか、新型iPhoneの発売タイミングが重なるなど、販売が例年同時期に比べて大きく伸長した。

ゲーム事業とモバイル事業の増収により、前期の第1四半期累計期間まで連結対象であった株式会社トーテックの持分法適用会社への異動に伴う減収分を上回り、増収となった。

営業利益及び経常利益については、ゲーム事業において開発の遅れによる原価増加やロイヤリティ収益の減少、開発環境の整備等に伴う販管費の増加、小規模や短期案件、終了案件などの影響で、稼働率が計画を下回ったことから、減益となった。一方のモバイル事業においては、駆け込み需要等により販売が伸長したことで、増益となった。

以上の結果、当第四半期連結累計期間の売上高は60億4800万円(前年同期比19.2%増)、営業利益は1500万円(同82.4%減)、経常損失は200万円(前年同期は6400万円の経常利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失は4400万円(前年同期は1億1200万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となった。

セグメント毎の業績は以下。

ゲーム事業
株式会社ゲームスタジオや株式会社トライエース、株式会社ブーム(以下、ブーム)、株式会社エヌジェイワン(以下、エヌジェイワン)、ウィットワンにてゲームの開発受託及び運営受託などを行なっている。

なお、ブーム、エヌジェイワン、ウィットワンの3社は、2019年8月23日付で発表した「連結子会社3社間の経営統合に関するお知らせ」の通り、2019年11月1日付で統合を完了した。

当第2四半期連結累計期間においては、売上高が2018年10月1日にウィットワンで承継したゲーム運営サポート事業の寄与、前期からの納品ずれ込み案件の計上、開発体制の拡大により増収となった。

セグメント利益については、開発の遅れによる原価増加やロイヤリティ収益の減少などの影響により、稼働率が計画を下回ったことで減益となった。

上記の結果、売上高39億9200万円(前年同期比37.0%増)、セグメント利益1億4700万円(同32.1%減)となった。

ゲーム事業概要 ゲーム事業売上推移

モバイル事業
株式会社ネプロクリエイトにてauショップなどのキャリアショップ及び複数の通信事業者の端末・サービスを取り扱う販売店PiPoPark(ピポパーク)の運営を行なっている。

当第2四半期連結累計期間において、売上高は改正電気通信事業法の施行や消費税増税に伴う駆け込み需要の継続、新型iPhoneの発売タイミングが重なるなどで増収となった。

上記の結果、売上高20億1400万円(前年同期比9.7%増)、セグメント利益4800万円(同82.7%増)となった。

モバイル事業

その他
クレジット決済事業及び外食事業などを行なっている。また、前期第2四半期連結会計期間より、セグメント区分の変更に伴い、人材ソリューション事業を含めている。当第2四半期連結累計期間の比較・分析は、変更後の区分に基づいて行なっていると発表。

当第2四半期連結累計期間については、人材ソリューション事業を構成していた株式会社トーテックが前期の第2四半期連結会計期間より連結子会社から持分法適用会社へ異動したことから、売上は減収となった。

上記の結果、売上高4400万円(前年同期比87.0%減)、セグメント損益は0百万円(前年同期は0百万円のセグメント利益)となった。

関連サイト

株式会社エヌジェイホールディングス公式サイト
2020年6月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年6月期(第29期)第2四半期決算説明資料

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