テーマパーク運営会社プレースホルダ、KDDIのファンドなどから約6億円の資金調達を実施

アトラクションのクオリティ向上や設計、開発スピードの加速、マーケティングの強化を目的とする資金調達。

株式会社プレースホルダ(以下、プレースホルダ)はシリーズBラウンドとして、KDDI Open Innovation Fund 3号と株式会社オー・エル・エム・ベンチャーズの新規投資家、及びTBSホールディングスとみずほキャピタル株式会社の既存株主の4社を引受先とした第三者割当増資を行ない、合計約6億円の資金調達を行なったことを発表した。

プレースホルダ

(左から)プレースホルダ取締役CCO・鈴木匠太氏、代表取締役CEO・後藤貴史氏、取締役CFO・植西祐介氏

プレースホルダは、次世代型テーマパーク「リトルプラネット」の企画開発、運営を行なっている企業。「リトルプラネット」は、砂遊びや紙相撲などの昔ながらの遊びに最新のデジタル技術を組みあわせ、子どもたちの探究心や創造力を刺激するファミリー向けテーマパーク。首都圏に6か所、静岡、福岡に各1か所の計8つの常設パークを展開しており、2019年12月には愛知県名古屋市に新規パークを出店する予定だ。

同社は2019年から、テーマパーク運営で培った空間設計やアトラクション開発の技術、知見を活かし、商業施設や展示施設、店舗を対象に空間演出事業を本格的に開始し、デジタルとリアルが融合した未知の体験を全国各地で提供している。

今回の資金調達は、アトラクションのクオリティ向上や設計、開発スピードの加速、マーケティングの強化を目的に行なわれ、今後はさらに多くの人々のイマジネーションを刺激する体験や空間を生み出していくと発表。

またプレースホルダは、既存投資家であるTBSホールディングスと2018年2月に行なわれた第三者割当増資より、「リトルプラネット」の新規出店や広告宣伝などの面で連携しており、引き続き強固な関係性を築いていく。

新規投資家であるKDDIとの間では、同社が有する通信技術やプラットフォームを活用し、新規コンテンツの開発などエンターテインメント分野での幅広い連携を行なうとのこと。

本発表内容について、新規投資家及び既存投資家が以下のコメントを寄せた。

新規投資家
KDDI株式会社 KDDI∞Labo長 中馬和彦氏

「来るべき5G時代に向け、「デジタルテーマパーク構想」を標榜するKDDIにとって、デジタルテクノロジーで子どもたちを夢中にさせるプレースホルダは、まさにベストパートナーであると期待しております。」

株式会社オー・エル・エム・ベンチャーズ 代表取締役 横田秀和氏
「後藤社長を筆頭にプレースホルダは、一つ一つのアトラクション開発において細部への拘りと工夫が素晴らしく、どのアトラクションも子どもたちを魅了しています。何度か施設を訪れた際、夢中になって遊んでいる子どもたちの様子を見て、こちらまで嬉しい気持ちになりました。プレースホルダと共に、デジタル技術とアナログを融合した未知の体験を「リトルプラネット」を通じて世界の子どもたちに提供していきたいと思います。」

既存投資家
株式会社東京放送ホールディングス 代表取締役社長 佐々木卓氏

「デジタルならではのインタラクティブ性を活かし、そこに集う皆で楽しむ”アソビ”と”マナビ”の場を作るところに魅力を感じ2018年に初めて出資致しました。それ以降、夏サカスでリトルプラネットを開催するなど、リトルプラネットの拡大支援をして参りました。今回、プレースホルダの更なる成長を支援するために追加出資を致しました。プレースホルダがエデュテインメント領域のリーディングカンパニーになれるよう引き続きサポートして参ります。」

みずほキャピタル株式会社 代表取締役社長 大町祐輔氏
「プレースホルダは、未来を創る子どもたちに“アソビ”と“マナビ”を体験させる空間を、最新の技術で具現化したデジタル×リアル融合コンテンツの作り手集団です。特徴あるエンターテインメントで「マナビを身に着ける」瞬間を提供する取組みに大きな期待を感じています。」

関連サイト

株式会社プレースホルダ公式サイト
次世代型テーマパーク「リトルプラネット」公式サイト