gumi、前年同期6億円の損失からおおきく黒字回復 営業利益3億円 2020年4月期第2四半期決算

『ファントム オブ キル』など主力タイトルが堅調に推移も、新作ゲームの売上が限定的。XRやブロックチェーン事業は投資を継続。

株式会社gumi(以下、gumi)は、2020年4月期第2四半期決算を12月6日(金)に発表した。当期連結累計経営成績は、売上高88億8700万円(前年同期比24.3%減)、営業利益3億1200万円、経常利益2億1100万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は3300万円だった。

gumi決算 gumi 決算概要 四半期業績推移

経営成績に関する説明

gumiグループは事業内容をより適正に表示するため、第1四半期連結会計期間から、報告セグメントの「VR/AR事業」を「XR事業(VR、AR、MR等)」に名称変更し、新セグメントとして「ブロックチェーン事業」を新設した。

前連結会計年度に、重要な後発事象として記載したgumi Europeの事業撤退に伴う費用に関して、子会社整理損として約2億5000万円の特別損失を計上する見通しであったが、一部費用が減少したこと及び勘定科目の変更があったことで、当該事業撤退に係る当第2四半期連結累計期間の特別損失計上額は、事業構造改革費用1億9655万円となった。該費用に関しては確定金額ではなく、今後変更が生じる可能性があるとのこと。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は88億8793万円(前年同期比24.3%減)、営業利益は3億1222万円(前年同期は6億1077万円の営業損失)、経常利益は2億1162万円(前年同期は5億2030万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は3310万円(前年同期は4億2186万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となった。

セグメント毎の業績は以下。

モバイルオンラインゲーム事業
主力タイトルである『ファントム オブ キル』『誰ガ為のアルケミスト(日本語版・海外言語版)』『クリスタル オブ リユニオン(日本語版・海外言語版)』、株式会社スクウェア・エニックスと共同開発した『ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス(日本語版・海外言語版)』に関しては堅調に推移したが、2018年4月期及び2019年4月期に配信した新規タイトルの売上寄与が限定的であったため、売上高は減少した。

一方で、不採算タイトルの早期撤退やスタジオの統廃合等が奏功したことによる開発運用費の減少、費用対効果を重視したプロモーションの徹底に伴い広告宣伝費が減少した結果、営業利益が増加した。

上記の結果、売上高は88億8793万円(前年同期比24.3%減)、営業利益は6億4238万円(前年同期は3億9011万円の営業損失)となった。

gumi ゲーム パイプライン

XR事業(VR、AR、MR等)
当第2四半期連結累計期間においては、Tokyo XR Startups株式会社等におけるインキュベーションプログラムを通じて、世界を代表する企業の育成と輩出を目指して国内外のXR市場におけるスタートアップ企業に対し様々な支援を提供した。

また、gumiグループがジェネラル・パートナーとして参画しているVenture Reality Fundを通じたグローバル投資を行ない、有力な技術やコンテンツ、人材を保有する企業との戦略的な連携をはかってきた。

上記の結果、営業損失は2億1028万円(前年同期は1億9325万円の営業損失)となった。

gumiXR事業

ブロックチェーン事業
ブロックチェーン事業に関しては、当該事業を取り巻く法令や行政の対応等を踏まえつつ、国内外の有力企業への投資を通じて、早期の収益化を目指している。

当第2四半期連結累計期間では、主に株式会社gumi Cryptosを通じ、新たなテクノロジーを活用する世界各国のブロックチェーン企業に対し、様々な支援を提供した。

上記の結果、営業損失は1億1988万円(前年同期は2739万円の営業損失)となった。

関連サイト

株式会社gumi公式サイト
2020年4月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年4月期第2四半期決算説明資料