円谷プロ、「ウルトラマン」海外展開に関する米国訴訟(控訴審)で勝訴

円谷プロ

「ウルトラマン」の海外展開の権利を巡ってユーエムと争っていた訴訟。第一審に続いて第二審でも円谷プロの勝訴判決。

株式会社円谷プロダクション(以下、円谷プロ)は、日本のユーエム株式会社(以下、ユーエム)との「ウルトラマン」シリーズ日本国外利用権の訴訟で、第一審に続いて第二審も円谷プロの主張が認められる勝訴判決が、カルフォルニア州のアメリカ合衆国第9巡回区控訴裁判所より出たことを12月10日に発表した。

円谷発表

この訴訟は、円谷プロが動画サービスに投稿した映像が「ウルトラマン」の海外展開に関する権利を侵害しているとして、ユーエムが2015年に提訴したもので、それに対して円谷プロはユーエムには権利がないとして反訴していた。

ユーエムは、1976年に円谷プロの当時の代表者である円谷皐氏と、「ウルトラマン」シリーズの日本を除く全世界での利用権を、タイ人実業家であるサンゲンチャイ・ソンボテ氏に承継するとした契約(のちに権利はユーエムに再承継)を結んだとしており、訴訟ではその契約書の真偽について争われていた。

2018年4月の第一審で、契約書に有効性はないという円谷プロの主張を全面的に認める勝訴判決が出ていたが、今回の第二審でも同様の内容の判決が出たことになる。

円谷プロは、今後、ユーエムはアメリカの最高裁判所に上告することはできるが、アメリカの最高裁判所が今回の訴訟について上告しても受理される可能性は極めて薄いとして、今回の控訴審判決が決着となることを期待しているとのこと。

円谷プロ 米国訴訟(控訴審)の勝訴判決に関するお知らせ

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