gloopsを連結子会社化した時点で見込んでいたゲーム開発や運用が想定より苦戦。譲渡価格は1円、譲渡実行日は2020年2月1日を予定。
株式会社ネクソン（以下、ネクソン）は、12月24日開催の取締役会の決議に基づき、連結子会社の株式会社gloops（以下、gloops）の全株式を株式会社ジーアールドライブ（以下、ジーアールドライブ）に譲渡することに関する基本合意書を締結し、今後、正式に株式譲渡契約の締結に向けた詳細な協議を進めることを発表した。
ネクソンは2012年10月にモバイルゲーム事業戦略を加速させることを目的に、gloopsを連結子会社化した。しかしながら、モバイル・ソーシャルゲームの環境変化は激しく、変化に応じたゲームの開発や運用が、当初の想定より困難な状況が続いているため、安定的な収益獲得のために多くの経営資源を割く状況が今後も継続するものと見込んでいる。
上記により、ネクソンは自社IPを生かし、強みである深いゲーム体験を提供するマルチプレーヤー型オンラインゲームタイトルに注力することが、グループの長期的な成長に寄与するものと考えている。そのことから、自社の強みが最大限に発揮できる分野に、より多くの経営資源を投入するため、経営資源の選択と集中を推進し、その分野における市場を広げ、大きなシェアを獲得していくことで持続的な成長をはかることを基本方針としている。
事業戦略を踏まえて検討を重ねる中、ジーアールドライブにgloopsの全株式を譲渡することで、ジーアールドライブが持つ高レベルでの開発経験及びゲーム開発に携わる企業との豊富なパートナーシップと、gloopsの有するゲーム開発能力とが高いシナジーを生むことができる環境が整っていると考え、株式の譲渡先として詳細な協議を進めるため基本合意書の締結に至った。
譲渡価額は1円、株式譲渡契約締結日及び株式譲渡実行日は2020年2月1日を予定している。
本件により、ネクソンの2019年12月期における連結及び単体業績に与える影響については、現在精査中とのこと。
