ブロッコリー、「うたプリ」商品やTCG「Z/X」の好調で営業利益6億円 令和2年2月期第3四半期決算

ブロッコリー

劇場版「うたプリ」の大ヒットで関連音楽CDが大きく利益に寄与。ゲームアプリが苦戦中の「Z/X」も利益率が高い商品で収益に貢献。

株式会社ブロッコリー(以下、ブロッコリー)は、令和2年2月期第3四半期決算を1月10日(金)に発表した。当期累計経営成績は、売上高44億3500万円(前年同期比2.1%減)、営業利益6億1800万円(同1.5%増)、経常利益6億3200万円(同1.0%増)、四半期純利益4億7000万円(同11.3%増)だった。

決算 サマリー

経営成績に関する説明

「うたの☆プリンスさまっ♪」に関しては、『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム(以下、劇場版)(製作委員会運営)』を2019年6月に公開し、12月12日時点で興行収入は18億円を突破。ブロッコリーでは9周年の記念作品や関連イベント、商品のリリースを行なった。

劇場版関連グッズについては、株式会社ムービックと共同運営で開催した夏季限定ショップ「SHINING STORE 2019」の後半期間に、株式会社グラムのスイーツアクセサリーブランド「Q-pot.(キューポット)」とコラボ限定グッズを販売する自社イベントの開催や、他社女性向けイベントへの出展を重ねてきた。

劇場版の大ヒットによりイベント集客効果は上期から継続。関連グッズの販売が好調に推移し、収益に大きく貢献した。

劇場版は製作委員会の運営案件であり、本件の収益配分に関しては、2020年4月に埼玉・メットライフドームで開催されるライブ公演「マジLOVELIVE 7th STAGE」のプレミア先行抽選申込コードを封入したDVD&Blu-rayを12月25日に発売したパッケージ商品の収入配分も含め、来期の上半期内に精算する見込みとなっている。

関連CDでは「ST☆RISH」7人のソロベストアルバムを企画し、7作品のうち3作品を9月から11月にかけてリリースした。それにより、関連CDは前年同期を3倍近く上回る売上高と売上総利益を獲得した。

ゲームアプリ『うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live』については、上述のソロベストアルバム発売に併せてゲーム内の記念イベントを開催したこともあり、順調に収益を確保した。

一方、他社ライセンスグッズについては、他社イベントの開催時期が前年と異なることから当四半期は卸売上が前年同期を下回ったが、一部製品が海外直生産の効果もあり、継続して採算が改善している。フィギュアにおいては、クオリティの向上とブランディングの継続が奏功したことで、前年同期を上回る売上高と売上総利益になった。

トレーディングカードゲーム『Z/X -Zillions of enemy X-(ゼクス ジリオンズ オブ エネミー エックス 以下、Z/X)』)は好調に推移し、収益が前年同期を大きく上回った。

10月よりTVアニメ「Z/X Code reunion」と連動して配信したゲームアプリ『Z/X Code OverBoost(ゼクス コード オーバーブースト)』については、リリース当初から想定した売上高を確保するに至らず営業赤字が継続、立て直しが大きな課題となっている。今後は、継続アップグレードや魅力的なゲーム内イベントと共に、Webプロモーションにも注力し、収益改善に努めていく。それに併せてゲームアプリの運営方針についても、引き続き検討を重ねていくとのこと。

コンテンツ別売上

広告・宣伝に係る販促費や中期経営計画推進に基づく人員拡充に伴う人件費等、販売費、一般管理費などは増加した。

以上の結果、当第3四半期累計期間の売上高は44億3500万円(前年同期比2.1%減)、営業利益は6億1800万円(同1.5%増)、経常利益は6億3200万円(同1.0%増)、四半期純利益は4億7000万円(同11.3%増)となった。

関連サイト

株式会社ブロッコリー公式サイト
令和2年2月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
2020年2月期第3四半期決算補足説明資料

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