電子書籍や出版プロデュースを行なうネオス、デバイス事業の好調で営業利益3億円 2020年2月期第3四半期決算

ネオス

コンテンツ事業で電子書籍や自社出版企画、編集、翻訳業務などで活動している企業。知育アプリやNintendo Switch向けソフトの開発も推進。

ネオス株式会社(以下、ネオス)は、2020年2月期第3四半期決算を1月10日(金)に発表した。当期連結累計経営成績は、売上高71億5200万円(前年同期比21.5%増)、営業利益3億3500万円(同5.9%減)、経常利益3億5200万円(同4.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益2億1500万円(同37.8%減)だった。

ネオス決算

経営成績に関する説明

デバイス事業では、今後さらなる拡大が予想されるIoTデバイス需要に対応するため、2019年3月に深圳工場を移転拡張し、生産設備及び人員の拡充を実施した。さらに、9月には現地法人の資本増強と第二拡張を行ない、旺盛な需要に対応できる増産体制を敷いている。

ソリューション事業では、2019年4月にベトナム現地法人の増資を行ない、エンジニアリソースの拡大を行なうとともに、7月には国内開発拠点の主力である札幌オフィスの刷新を行なった。それにより、収益力向上に向けて、開発力強化をはかりながら、原価低減と品質向上の施策を推進している。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間において、売上高は71億5207万円(前年同期比21.5%増)、営業利益は3億3544万円(同5.9%減)、経常利益は3億5224万円(同4.6%増)、純利益は2億1522万円(同37.8%減)となった。

セグメント毎の業績は以下。

ソリューション事業
引き続き主軸であるSI(System Integration)事業の収益性向上に向けて、技術力強化と品質向上による体質強化を推進している。これに向けて今期は、2019年4月にオフショア開発の拠点であるベトナムの現地法人増資によるリソース拡大、7月には国内開発拠点である札幌のオフィスリニューアルを実施した。加えて、自社のプロダクト・サービス事業の拡大に向けて、電子マネー決済サービスとチャットボットサービスに引き続き注力している。

当第3四半期においては、チャットボットの企業内活用を促進すべく、新たな応答制度向上機能などを搭載。提供メニュー及び提供価格を改定したうえで、名称も『neoスマボ(ネオスマボ)』に一新し、さらなるユーザー拡大に取り組んでいる。

上記の結果、売上高は26億7077万円(前年同期比7.9%減)となった。

コンテンツ事業
企業の健康経営をサポートするヘルスケアサービスとキッズ/教育分野におけるサービス強化に注力している。

キッズ/教育分野では、家庭向けに主として未就学児を対象にした知育アプリやNintendo Switch向けソフトの開発に取り組んでいるが、政府主導でのデジタル化対策を背景に進展が予想される教育分野においては、教育系出版社が保有するコンテンツのデジタル化をサポートするサービスプロデュース事業を推進している。

今期に関しては、株式会社小学館集英社プロダクションの「まなびwith」のデジタル教材化や株式会社くもん出版が提供を開始したドリルや絵本などの書籍連動音声アプリ「きくもん」の開発などに取り組んだ。

上記の結果、売上高は8億4930万円(前年同期比1.1%減)となった。

デバイス事業
ソースネクスト株式会社(以下、ソースネクスト)の「POCKETALK(ポケトーク)W」やJapanTaxi株式会社の「決済機付き車載サイネージタブレット」等のIoTデバイス製造受託事業が順調に推移した。

上記に加えて、今期はさまざまなIoT機器製造案件が増加しており、株式会社ビットキーのスマートロックデバイス「bitlock LITE」やソースネクストのGPS位置みまもり機「FamilyDot」など、多様なIoTデバイスの製造及び出荷も顕著に推移している。

こういった需要拡大に対応するため、2019年3月の生産体制増強に続いて、9月に深圳の現地法人の資本増強を行ない、第二拡張を実施した。

なお、2019年12月6日にソースネクストから発売された、カメラ翻訳機能などを搭載し大幅に機能強化された「POCKETALK(ポケトーク)S」においても製造を担当している。

上記の結果、売上高は36億3200万円(前年同期比70.8%増)となった。

関連サイト

ネオス株式会社公式サイト
2020年2月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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