イグニス、『ぼくドラ』『猫ドラ』など全ゲーム事業をドリコムに譲渡

イグニス

昨今の市場激化やゲーム事業の売上減少による構造改革から事業譲渡を決定。株式譲渡は2020年3月2日。

株式会社イグニス(以下、イグニス)は、連結子会社の株式会社スタジオキング(以下、スタジオキング)が展開しているスマートフォン向けゲームアプリ『ぼくとドラゴン(以下、ぼくドラ)』、ブラウザゲーム『猫とドラゴン(以下、猫ドラ)』と、スタジオキングのゲーム開発、運営などの事業(以下、ゲーム事業)を株式会社ドリコム(以下、ドリコム)を、3月2日に譲渡することを発表した。

イグニス ゲーム 譲渡

イグニスグループでは、これまで環境変化に柔軟に対応するため、スマートフォン向けゲームアプリ及びブラウザゲームの企画や開発をスタジオキングで行なうことでバランスの良い運営を行なってきた。主力タイトルの『ぼくドラ』に関しては、提供開始から5年目に入り、各種施策を講じることで既存ユーザーの満足度向上と収益の安定化に努めてきた。

また、ブラウザゲームに関しても、イグニスグループ初のブラウザゲームとして2019年4月に『猫ドラ』をリリースするなど、新しい領域に挑戦し、ゲームジャンルの収益力向上に努めた。

しかし、スマートフォン向けゲームマーケットの競争は激化しており、プロモーションを中心とした的確なコストコントロールやゲーム内で各種イベントなどの施策を講じたものの、売上への寄与が限定的になり、前期(2019年9月期)においてはゲーム事業の売上高が当初の予想から大きく下回ることになった。

これを踏まえて、抜本的な構造改革が不可欠と判断し、より各ゲームタイトルの品質を向上するための施策を検討した結果、スマートフォン向けゲームアプリ及びブラウザゲームの開発と運営の実績が豊富であり、強力な開発、運営体制を有しているドリコムにゲーム事業を譲渡することを決定した。

ドリコムは、ゲーム事業を譲り受けることで、より良いゲーム開発と運営を実現し、収益拡大が期待できるため、今回の譲渡を受けることで合意したとのこと。

譲渡方法においては、会社分割(簡易新設分割)により株式会社スタジオレックスを新設し、ゲーム関連事業を承継させたうえで、その全株式を株式会社ドリコム(以下、ドリコム)に3月2日に譲渡する。

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