ベクター、オンラインゲーム事業を譲渡 「App Pass」の運用開始で黒字回復 営業利益4600万円 2020年3月期第3四半期決算

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競争激化やPCゲームの国内市場の縮小から、オンラインゲーム事業はライオンズフィルム株式会社に譲渡。

株式会社ベクター(以下、ベクター)は、2020年3月期第3四半期決算を1月24日(金)に発表した。累計経営成績は、営業収益7億4200万円(前年同期比2.8%減)、営業利益は4600万円(前年同期は1億9400万円の営業損失)、経常利益は4700万円(前年同期は1億9300万円の経常損失)、四半期純利益は4500万円(前年同期は1億9600万円の四半期純損失)となった。

ベクター 決算

経営成績に関する説明

ソフトウェア販売事業については、消費増税前の駆け込み需要の反動があったが、拡販施策等により当第3四半期の営業収益は前年同四半期比で増収となった。

また、ソフトバンク株式会社との業務提携により、2019年1月より開始した「App Pass」の運用業務を開始したことで、営業収益及び営業利益が増加した。

ゲーム事業に関しては、市場の競争激化、パソコン向けゲーム市場の縮小などの影響を受けて、オンラインゲーム事業を2019年5月8日付けでライオンズフィルム株式会社に譲渡した。

セグメント毎の業績は以下。

App Pass事業
2019年1月よりソフトバンクから「App Pass」の運用受託を開始した。同サービスの利用者数に応じた収入が、販売金額となっている。

上記の結果、売上は3億9200万円(前年同四半期の販売金額はなし)だった。

ソフトウェア販売事業
法人向け市場は底堅く推移し、個人向け市場は減少が続いていたが、法人向け市場への利便性を高めるサービスの拡充、拡販施策等の実施、2019年10月の消費増税前の駆け込み需要により、前年同期比で販売金額が増加した。

上記の結果、販売金額は2億8600万円(前年同期比6.5%増)となった。

サイト広告販売事業
キーワード広告やユーザーの傾向を分析する行動ターゲティング広告などのネットワーク配信型広告に関しては、配信単価の下落の影響を受けて販売金額が減少した。

上記の結果、販売金額は2400万円(前年同期比19.0%減)となった。

その他
スマートフォン向けサービスの販売金額が含まれている。

上記の結果、販売金額は800万円(前年同期比20.9%減)となった。

※1月27日、記事の表記で誤っていた箇所を修正いたしました。ご了承ください。

関連サイト

株式会社ベクター公式サイト
2020年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)

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