共同出資でBXDの設立をするも、BNE主導で事業拡大を推進が適切と判断したことから株式譲渡を決定。
株式会社ドリコム(以下、ドリコム)は、1月31日に行なった取締役会において、2017年8月に株式会社バンダイナムコエンターテインメント(以下、BNE)との共同出資で設立した株式会社BXD(以下、BXD)において、ドリコムが保有するBXDの株式のすべてを、BNEに売却することを決議したことを発表した。
ドリコムは、BXDの主力事業であるHTML5を活用したオンラインゲームや、配信プラットフォーム「enza」の開発、運営などにBXDとともに注力し、2020年1月時点で計6タイトルを「enza」で配信。総プレイユーザー数が500万人を超えるなど、着実な成長を遂げてきた。
しかし、BXDの今後について関係社間で検討した結果、既存の「enza」プラットフォームをメインにしたサービス展開に加えて、各IPのファンにIPへの愛着を一層深めてもらい、多様な楽しみかたが提供できるサービス展開も同時に推進し、バンダイナムコグループが提供する様々なサービスとクロスさせた総合エンターテインメントの構築を目指すことになった。
それを踏まえて各社のBXDへの関与についても再検討を行ない、IPビジネスにおいて国内有数の実績を有するBNEが、主導的立場で事業拡大を推進することが、事業展開に最も適切と判断したことから今回の株式譲渡に至った。
ドリコムは株式の譲渡移行後も、「enza」のタイトルやプラットフォームの企画、開発、運営などに深く関わり、引き続きIPゲームの開発や運営を軸に事業拡大を目指していくとも発表。
「enza」や既存ゲーム事業でのIPタイトルの開発や運用を通じて学んだ、ファンのIPへの思いに寄り添い、カタチにすることをコンテンツの開発と運用の基本とし、BNEとのパートナーシップの維持及び強化することで、ユーザーに支持されるコンテンツの提供につとめるとのこと。
株式譲渡は2020年3月末を予定しており、ドリコムが保有するBXD普通株式(株数:49株、発行済株式総数比:49.0%%)の譲渡額は現時点では未定となっている。