中国北京市の映画館でチケット購入時に氏名や観賞作品の登録が必須に 新型コロナウイルス感染症対策

中国 映画館

閉ざされた空間で人が多く集まることから、流行防止策の一環として実施。マスク未着用や体温が37.3度をこえる場合は入場不可。

北京市疾病预防控制中心(北京市疾病管理予防センター)は、新型コロナウイルスの流行により、中国北京市の映画産業における流行防止を目的にした防疫ガイド「新冠肺炎流行期间北京市电影行业复工防疫指引(1.0版)」が発表され、映画の鑑賞チケットの購入時に、氏名や住所、身分証ID、鑑賞映画タイトル、上映時刻などの登録が必須となった。

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北京市の映画館は「映画館は閉ざされた空間で人が多く、伝染病予防のリスクが高い」とされ、1月24日からすべて休業となっているが、今回の防疫ガイドの内容にそって、感染予防の規則や緊急対応マニュアルの策定し、管轄地区局に営業再開の申請書を提出して認められれば営業再開ができるようだ。

営業再開した場合でも、劇場内はすべて消毒する必要があり、スクリーンやトイレ、その他の場所に手指消毒剤または消毒用品を設置が必須となっただけでなく、公共エリアは1日8回以上の消毒が義務づけられ、各スクリーンも上映後に1度完全に消毒と換気を行なうことになっている。

防疫ガイドには来場者に対する指示もあり、マスクの着用や入館時の体温測定が義務となっている。マスクの着用がない場合、体温が37.3度を超える場合は映画館に入場できないとのこと。

販売されるチケットは、1列おき、1席おきと、観客同士が密着しないような取り決めがあるほか、チケット購入時に「観客情報登録システム」で、氏名、住所、身分証ID、連絡先電話番号、鑑賞映画タイトル、上映時刻、スクリーン番号、座席番号などの登録が必須で、感染者が出た場合に追跡ができるようになっている。

関連サイト

北京市疾病预防控制中心公式サイト(海外サイト:中国語)

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