ケイブ、受託開発案件が業績回復に貢献するも営業損失2億円 2020年5月期第3四半期決算

ケイブ

2020年5月期第1四半期から売上が拡大。『ゴシックは魔法乙女』はコストを抑制しながら売上規模を持続。

株式会社ケイブ(以下、ケイブ)は、2020年5月期第3四半期決算(連結)を4月14日(火)に発表。当第3四半期連結累計期間の業績は売上高11億7400万円、営業損失2億2300万円、経常損失2億2700万円、親会社株主に帰属する四半期純損失2億6700万円となった。

ケイブでは2020年5月期2四半期より連結決算となったことから、前年同期との業績比較を省略している。

ケイブ決算 ケイブ 決算 ハイライト ケイブ 売上推移

経営成績に関する説明

ケイブグループにおいては、2020年5月期第1四半期から売上の拡大傾向が続いている。スマートフォンゲーム『ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい』に関しては、広告宣伝費を中心としたコストを抑制しながら売上規模を持続している。

ケイブ ごまおつ

株式会社KADOKAWAと株式会社フォワードワークスが協業で制作に取り組む新スマートフォンゲームアプリの受託開発案件でも、委託先の期待に応えて順調に進捗していることから、業績回復に貢献している。

ケイブ受託

2019年11月に設立した連結子会社の株式会社capableでは、AKB48の中心メンバーをはじめとした動画配信チャンネルを複数展開しており、MCN(マルチチャンネルネットワークビジネス)事業者としての実績を積み上げている。今後はcapable独自の動画配信クリエイターも加えて事業を拡大し、ケイブグループ業績に寄与することを期待している。

一方で、独自のライブ配信アプリを2020年夏リリースに向けて開発中であり、ライブ配信市場の拡大とともに、capable事業とのシナジーによる拡大も目指している。

ケイブ 配信アプリ

しかしながら、全世界的な経済の先行きに対する不透明感から、株式相場全体が急激に下落し、自社株式も2020年2月28日の終値が803円になったことから、ケイブが発行する第25回新株予約権の強制行使条件に該当することになり、当第3四半期連結累計期間において株式報酬費用1億3900万円を計上することになった。

関連サイト

株式会社ケイブ公式サイト
2020年5月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年5月期第3四半期決算補足資料

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