イーブックジャパン、電子書籍の好調で過去最高収益を更新 営業利益8億円 2020年3月期決算

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電子書籍での大幅増収に加えて、紙書籍のオンライン販売も2桁成長を達成。

株式会社イーブックイニシアティブジャパン(以下、イーブックジャパン)は、2020年3月期決算(非連結)を4月24日(金)に発表。当事業年度における業績は、売上高212億8138万円(前期比43.9%増)、営業利益7億9328万円(同36.1%増)、経常利益7億9525万円(同34.1%増)、当期純利益5億4481万円(同228.0%増)となった。

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経営成績に関する説明

イーブックジャパンは、2016年6月に資本業務提携したヤフー株式会社(以下、ヤフー)との事業連携を積極的に推進している。

電子書籍事業では、2019年6月に旧サービス「eBookJapan」の電子書籍販売を終了し、ヤフーと協力して運営する電子書籍販売サービス「ebookjapan」への統合を完了。グループシナジーの強化に注力し、Yahoo! JAPANのサービス及びグループ各サービスとの連携施策の強化促進するとともに、PayPayと連携した大型キャンペーンを行なったほか、新規ユーザーの獲得に向けた広告宣伝、既存ユーザー向けの販促活動などを積極的に推進した。

また、クロスメディア事業でも「PayPayモール」にて紙書籍のオンライン販売を本格始動するなど、Yahoo! JAPANのサービス及びグループの各サービスとの連携を推進している。

セグメント毎の業績は以下。

電子書籍事業
電子書籍販売サービス「ebookjapan」への統合を完了させ、Yahoo! JAPANトップページと連携したユーザー獲得施策、Yahoo!プレミアム会員向けのポイントキャンペーンを拡充してきた。

ソフトバンクグループ株式会社、ソフトバンク株式会社、ヤフーの3社が共同出資するPayPay株式会社のスマートフォン決済サービス「PayPay」と連携した大型キャンペーンを行なうなど、グループシナジーの強化によるユーザー獲得につとめた。

イーブック グループ 連携

また出版社と連携し、著名作品を期間限定で読み放題にする企画や、ポイントキャンペーンなどを行なったことで、新規ユーザー獲得及び既存ユーザー満足度を高める施策を実施した。

さらに、サービス品質向上をはかるためのプロダクト改善など、成長市場におけるシェアの拡大を目指して、積極的な投資を推進してきた。

上記の結果、売上高は162億3612万円(前期比55.7%増)となった。

クロスメディア事業
「PayPayモール」にオンライン書店を出店し、新規ユーザーと既存ユーザーの獲得につとめ、「Yahoo!ショッピング(本、雑誌、コミック部門)」において2019年の年間ベストストアを受賞するなど、ヤフーグループが提供するサービスとの連携を進めてきた。

上記の結果、50億4525万円(前期比15.7%増)となった。

関連リンク

株式会社イーブックイニシアティブジャパン公式サイト
2020年3月期決算短信〔日本基準〕(非連結)
2019年度通期決算補足資料

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