AppBank、メディア事業の再構築中で赤字拡大 営業損失4100万円 2020年12月期第1四半期決算

AppBank

メディア事業でコンテンツ投資の抑制や制作体制の縮小などで売上減。ストア事業では売上増も利益につながらず。

AppBank株式会社(以下、AppBank)は、2020年12月期第1四半期決算(連結)を5月13日(水)に発表した。当第1四半期連結累計期間における業績は、売上高3億1318万円(前年同期比9.3%減)、営業損失4117万円(前年同期は営業損失597万円)、経常損失4224万円(前年同期は経常損失628万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失9463万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失835万円)だった。

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経営成績に関する説明

AppBankグループは2020年1月に経営体制を変更し、事業面及び体制面の再構築を進めている。

メディア事業においては「既存メディアの再構築」をテーマに、投資の再開を通じた運営基盤の強化につとめた。

主な取り組みとしては、「AppBank.net」をメディアとして再定義し、成長戦略を策定することから開始し、その中で、幹部人材の採用や社外パートナー企業との連携を進めつつ、コンテンツ投資や収益向上策を行なった。

ストア事業では、売上原価と販売費及び一般管理費の抑制を意識しながら、取り扱い商材の拡充などを中心に、売上増加につとめた。

セグメント毎の業績は以下。

メディア事業
営業面では、純広告収益、動画広告、アドネットワーク広告収益などが、前年同期比で大きく減少した。これは、前期に実施したコンテンツ投資の抑制及び制作体制の縮小によってコンテンツ制作に影響がでており、動画の視聴回数の減少とアドネットワークの広告単価の下落によるものだそうだ。

前期に縮小した営業体制の強化にも着手したが、安定的な稼働には至っておらず、営業活動の進捗は遅延している。

当四半期においては新経営体制のもと、事業再構築のための活動と投資を開始し、「AppBank.net」のPVが増加するといった成果があったと発表した。

利益面では、売上の減少や社員の退職に伴い、売上原価と販売費及び一般管理費ともが減少したが、今後の事業再構築に必要であると判断したことから、幹部人材の採用及び有力な社外パートナーとの連携などへ投資を行なった。

上記の結果、売上高6609万円(前年同期比49.3%減)、セグメント損失4470万円(前年同期はセグメント損失1204万円)となった。

AppBank メディア事業

ストア事業
営業面では、店舗事業にて新型コロナウイルス感染症の影響による消費の減退や、一部店舗の閉店、営業時間短縮などにより、売上が減少した。一方、Eコマースサイト事業は、前期に引き続き、機種依存しない顧客ニーズにあった幅広い商品の提供による需要喚起を行なったことで売上が増加した。

利益面では、売上原価、販売費、一般管理費の抑制につとめたが、一部商品における経費の増加に伴い、営業利益率は低下した。

上記の結果、売上高2億5427万円(前年同期比15.5%増)、セグメント利益307万円(前年同期はセグメント利益561万円)となった。

AppBank ストア事業

関連サイト

AppBank株式会社公式サイト
2020年12月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年12月期第1四半期決算説明資料

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