フリュー、プリントシール関連事業の好調で営業利益36億円 2020年3月期決算

フリュー

新型コロナウイルス感染症の拡大による影響で直営店の臨時休業が発生。一部クレーンゲーム景品においては受注のキャンセルも。

フリュー株式会社(以下、フリュー)は、2020年3月期決算(非連結)を5月14日(木)に発表した。当期における売上高は274億3100万円(前期比3.9%増)、営業利益は36億3700万円(同3.9%減)、経常利益は36億5600万円(同3.8%減)、当期純利益は30億2000万円(同58.9%増)だった。

フリュー決算

経営成績に関する説明

2019年7月1日付で連結子会社であった株式会社ウィーヴを吸収合併し、2019年11月15日付で連結子会社だった株式会社コアエッジの全保有株式を譲渡した。これにより、2020年3月期第3四半期累計期間から従来連結で行なっていた開示を単体開示に変更した。

フリューでは、プリントシール事業の拡大や、若年女性層の顧客基盤を活用したマネタイズの多様化、キャラクターIP(知的財産)を利用した商品販売に注力してきた。

セグメント毎の業績は以下。

プリントシール事業
プリントシール機の新機種「AROUND20」「Melulu」「MiXme.」を発売した。プレイ回数の動向は第3四半期まで好調に推移していたが、第4四半期は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴うアミューズメント施設及び直営店の臨時休業の影響を受けたことから、プリントシール機全体としてのプレイ回数は4549万回(前期は4539万回)だった。

上記の結果、売上高は99億1300万円、営業利益は14億9300万円となった。

コンテンツ・メディア事業
プリントシール画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」への入会が第3四半期まで堅調に推移していたが、第4四半期において新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、2020年3月末における有料会員数は163万人(前年同期は164万人)となった。一方で、プレミアム会員比率の向上により、客単価が増加したことで、ピクトリンク課金収入の売上高は増加した。

カラーコンタクトレンズの販売においては、ECサイトによる販売及び自社オリジナルブランドの販売に注力した。

また、運用型広告事業を中心に、若年女性層の顧客基盤を活かした新規事業開発に取り組んだ。

上記の結果、売上高は90億2000万円、営業利益は39億1300万円となった。

キャラクタ・マーチャンダイジング事業
多数の新規キャラクター版権の獲得とその商品化を行ない、クレーンゲーム景品及び高価格帯ホビー商品の販売が堅調に推移した。

また、中国における生産及び物流体制の強化や、販売促進活動の強化に取り組んだ。

一方で、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、クレーンゲーム景品における翌期販売分の一部の商品について、受注のキャンセルが見込まれることから、これに伴い発生する費用2億7100万円を当期に計上した。

上記の結果、売上高は63億6400万円、営業利益は5900万円となった。

ゲーム事業
家庭用ゲームソフト事業においては、4つの新作タイトルを発売した。また、旧作における海外へのライセンス販売に取り組んだ。

ゲームアプリ事業では既存の恋愛シミュレーションゲームの売上が堅調に推移した。前期に不採算の男性向けゲームアプリ事業から撤退したことから、ゲームアプリ事業全体の利益が改善した。

アニメ事業については、テレビアニメ「ありふれた職業で世界最強」を中心に、ビデオグラム販売による売上や製作委員会の配分金収入などを計上した。テレビアニメ「ゆるキャン△」シリーズの続編放映に向けた企画やプロモーションにも行なったとのこと。

上記の結果、売上高は21億3200万円、営業損失は1億1700万円だった。

関連サイト

フリュー株式会社公式サイト
2020年3月期決算短信〔日本基準〕(非連結)

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