行政機関のゲーム中毒規制に対応するツールをUnityに導入。「ユーザーの実名認証」や「課金上限額の設定」に利便。
中国最大手のゲーム会社であるテンセントゲームズは、ゲーム開発プラットフォームを提供するUnityと共同で、「未成年ゲーム中毒防止規制」に沿った機能を、Unityで組み込める開発ツールを提供することを発表した。
中国では、2019年11月に行政機関である国家新聞出版局が発行した規制「关于防止未成年人沉迷网络游戏的通知(未成年者のオンラインゲーム中毒防止に関する通達)」により、ゲームメーカーに対して、未成年者のゲーム中毒防止のために効果的な措置を講じることや、オンラインゲームアカウントの実名登録制度の実施、未成年者の課金及びプレイ時間を制限するシステムの導入などが求められている。
それにより、テンセントが運営するゲーム(関連記事)や、bilibiliが運営するゲーム(関連記事)では、未成年のゲームプレイヤーを対象にした、課金額やプレイ時間を制限するツールを導入していた。
テンセントゲームズとUnityは、国の政策に積極的に対応して良好で健全なゲーム環境の構築を実現するツールの提供を行なうことで、より多くのゲームメーカーが中国市場に参画することを望んでいる。
今回のツールでは、ユーザーの実名情報の認証が自動的にできるようになるほか、ユーザーがプレイレポートやプレイ時間の長さに応じてコマンドまたはメッセージの提供、ユーザーの実名情報をもとに課金額の上限設定が行えるようになるという。
Unityでゲーム開発を行なうチームが該当ツールをインストールすると、開発中及び配信済みのゲームに、テンセント独自の成長保護プラットフォームや健康システムと同じ認証効果を持つ中毒防止システムの実装が可能だ。
関連サイト
テンセントゲームズ公式サイト(海外サイト:中国語)