モブキャストHD、旧ゲームゲートのタイトルが売上に貢献 営業損失2億円 2020年12月期第1四半期決算

モブキャスト

吸収合併したゲームゲートの『転スラ』などのタイトルが売り上げに貢献したことでモバイルゲーム事業は当期黒字に。

株式会社モブキャストホールディングスは、2020年12月期第1四半期決算を5月28日(木)に発表した。当第1四半期連結累計期間の売上高は20億4759万円(前年同期比41.9%増)、営業損失は2億5312万円(前年同期は営業損失1億9921万円)、経常損失は2億8510万円(前年同期は経常損失2億1554万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は2億2827万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失1億8286万円)だった。

モブキャスト決算

経営成績に関する説明

モバイルゲーム事業
2019年11月に子会社のモブキャストゲームス(以下、モブキャストゲームス)にて、株式会社ゲームゲート(以下、ゲームゲート)の全株式を取得して完全子会社とした。その後、2020年1月にモブキャストゲームスを存続会社として、ゲームゲートの吸収合併を行なっている。

今後は、ゲームゲートの得意分野であるアニメなどのニッチIP分野で、ゲームを中心としたデジタルコンテンツのプロデュースを戦略の軸として事業を進めていく方針となっており、その一環として、旧モブキャストゲームスで配信していたスポーツタイトルの一部を2020年3月31日付で株式会社オルトプラスへ譲渡した。

そのほかのタイトルでは、配信中の『キングダム乱-天下統一への道-』で2周年イベントなどを含めた活性化施策を行なった。

サッカータイトルでは、ゲーム運営とゲーム内イベントの開発などを行なっている中国のCapstone社において、新型コロナウイルス感染症の拡大による社員の自宅待機により、ゲーム内施策の開発が遅れが発生し、新商材の投入ができなかったが、ゲームゲートの『転生したらスライムだった件~魔国連邦創世記(ロードオブテンペスト)~』をはじめとするタイトルが加わったことで、売上が増加した。

利益に関しては売上総利益の増加に加え、前期から従来のモブキャストゲームスにおいて進めていたコストの変動費化による固定費の削減により増加した。

上記の結果、売上高は8億8113万円(前年同期比1.9%増)、営業利益は110万円(前年同期は営業損失3441万円)だった。

モータースポーツ事業
当第1四半期連結累計期間は、前期に続き、自動車レースチーム「トムス」のプレゼンスの維持向上により、トムスブランド製品の品質をアピールし、商品開発車種の増加と海外販売、ネット販売などによる販路拡大の基盤づくりを行なった。

また、世界最高水準のハイパフォーマンスカー特別限定車 「TOM’S SUPRA」と「TOM’S CENTURY」を同時発表し、取り扱い店舗数の拡大につとめた。

売上については、国内主要レースが第2四半期連結会計期間以降に開催されることから、広告収益の計上もそれにあわせて当第2四半期以降になる見込みとなっている。

自動車用品販売に関しては、新規の自動車パーツの発売を開始するなどにより、新規売上需要を開拓している。

上記の結果、売上高は5億2016万円(前年同期比7.3%減)、営業損失は9541万円(前年同期は営業損失3941万円)だった。

キッチン雑貨事業
キッチン雑貨事業を営む株式会社ゆとりの空間では、雑誌やテレビなどメディアでなじみ深い料理研究家の栗原はるみ氏が、暮らしを楽しむアイディアやライフスタイルを提案する生活雑貨ショップ「share with Kurihara harumi」とレストラン&カフェ「ゆとりの空間」をプロデュース。オリジナルの食器やキッチン雑貨、調味料、インテリア小物などを全国の百貨店、アウトレットなどで展開している。

当第1四半期連結累計期間は、3月以降に新型コロナウイルス感染症の影響を受け、出店している百貨店の要請により臨時休業や営業時間の短縮などで、集客が減少したことから売上が減少した。一方で、Eコマースの売上は増加した。

また、本事業は2019年12月期第4四半期連結会計期間から連結対象としたため、前年同期との比較の記載を割愛しているとのこと。

上記の結果、売上高は6億4264万円、営業損失は3136万円だった。

関連サイト

株式会社モブキャストホールディングス公式サイト
2020年12月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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