ポールトゥウィンHD、デバッグ・検証事業の海外売上増加も減益 営業利益6億円 2021年1月期第1四半期決算

ポールトゥウィンHD

新型コロナウイルス感染症の外出自粛による巣ごもりの影響で、ゲームやECサイトなどでカスタマーサポートの受注が増加。

ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス株式会社(以下、ポールトゥウィンHD)は、2021年1月期第1四半期決算(連結)を6月5日(金)に発表した。当第1四半期連結累計期間の売上高は63億3230万円(前年同期比4.6%増)、営業利益は6億626万円(同20.1%減)、経常利益は6億5152万円(同6.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億8357万円(同7.4%減)となった。

ポールトゥウィン決算 ポールトゥウィン決算概要

経営成績に関する説明

当第1四半期連結累計期間においては、ゲーム開発や運営、パブリッシングなどの共同事業を行ない、収益分配を受けることを目的に、2月に株式会社ビジュアライズと資本業務提携を締結した。

また、国内デバッグ・検証事業のサービス機能を整理、集約し、顧客企業に対するサービス力を向上させることを目的として、ポールトゥウィン株式会社とポールトゥウィンネットワークス株式会社を吸収合併を2月に行なった。

PTW International Holdings Limitedでは、国内顧客企業のグローバル展開を専門的に支援することを目的として、PTWジャパン株式会社(以下、PTWジャパン)を2月に設立した。

これらにより、国内拠点と海外10か国18拠点の連携をとりながら、デバッグやローカライズ、音声収録、ゲーム開発及びマーケティングの支援、モニタリング、カスタマーサポートなどの「ワンストップ・フルサービス」の提供をグローバルで推進した。

セグメント毎の詳細は以下の通り。

ポールトゥウィンセグメント別売上

デバッグ・検証事業
国内外グループ会社の連携をはかることで、国内外ゲームソフトメーカーのグローバル展開サポートにつとめ、デバッグやローカライズ、カスタマーサポート(海外)、音声収録など、ゲームソフトメーカー向けアウトソーシングサービスの受注拡大を推進した。

ゲーム市場では海外現地企業との取引が拡大し、ノンゲーム市場では第三者検証サービスの受注が増加した。

また、当第1四半期連結累計期間より、PTWジャパン及びエンタライズ株式会社の決算日を12月31日にしたことで、両社財務諸表の連結財務諸表に対する反映が2月、3月の3か月間になっている。

上記の結果、売上高は47億4252万円(前年同期比3.8%増)、営業利益は5億5961万円(同16.4%減)となった。

ネットサポート事業
QRコード決済や仮想通貨などのフィンテック関連サービスにおける不正モニタリング、本人確認手続き、アンチマネーロンダリングや振る舞い検知サービスの受注が増加した。また、巣ごもり生活によるEコマース拡大により、Eコマースサイトにおける出品物モニタリング、商品やサービスに関する電話やメール、チャットなどによるカスタマーサポート(国内)といったアウトソーシングサービスの受注も増加したとのこと。

デバッグ・検証事業との営業連携により、ゲーム市場向けのカスタマーサポートの受注も増加した。

上記の結果、売上高は15億1645万円(前年同期比5.7%増)、営業利益は1億198万円(同23.7%増)となった。

その他
Palabra株式会社において、今後の映像バリアフリー化時代を見据え、テレビ番組や映画のバリアフリー字幕や音声ガイド制作のサービスを提供している。

アイメイド株式会社では、医療機関で働く外国人人材のビザ取得や就学等、国内生活手続きをサポートするサービスを提供した。

上記の結果、売上高は7333万円(前年同期比49.5%増)、営業損失は5230万円(前年同期は営業損失654万円)だった。

関連サイト

ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス株式会社公式サイト
2021年1月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年1月期第1四半期決算補足資料

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