米大手ゲーム販売店GameStop、オンライン販売519%増も世界的な店舗閉鎖で収益減 営業損失約115億円 2020年第1四半期決算

GameStop

新型コロナウイルス感染症の拡大で世界14か国5500店舗のうち3526店舗を一時閉店。店舗売上は約30%減。

アメリカの大手ゲーム販売会社GameStopは、2020年第1四半期決算を6月9日に発表した。純売上高(Net sales)は10億2100万ドル(約1096億円 前年同期比34.0%減)、営業損失(Operating loss)は1億800万ドル(約115億円、前期は営業利益1750万ドル)だった。

GameStop決算

GameStopはアメリカのテキサス州グレープバインに本社を構える、世界最大級のビデオゲーム販売店。世界14か国で約5500の店舗を運営しており、パッケージ版やダウンロード版の新品及び中古のビデオゲームや、ゲーム機本体、アクセサリー、フィギュア、ボードゲームなどを販売している。

2020年第1四半期は、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響で、2020年3月に一時的に3526店舗(全体の約65%)を閉鎖し、全世界に展開している店舗で、90%ほどの顧客が来店できなくなった。それにより店舗の売上は約30%減少した。

この売上が減少した理由については、GameStop CEOのジョージ・シャーマン氏は「期待していた主要タイトルの販売が2020年第2四半期や第3四半期に移行したこと」も要因のひとつとしてあげている。

一方で、6週間程店舗を一時的に閉鎖したことから、eコマースのトータル売上高が519%増加した。特に店舗閉店後の6週間だけの数字では1000%増と驚異的な伸びをみせている。

当期は新型コロナウイルス感染症の拡大によって大きな打撃を受けたが、シャーマン氏は「2020年後半に発売される新タイトルや次世代コンソールにより、ハードウェアやソフトウェアの売上成長に期待したい」とコメントしている。

(1ドル=107.36円で計算)

関連サイト

GameStop公式サイト(海外サイト:英語)

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