【レビュー】育てたカードを組み合わせて豪快な必殺技を炸裂！ソロでもマルチでも深みにハマれるアクションRPG『Soul Slash SAGA』

◆帝国軍の傭兵となり、突如姿を消した先代の国王の謎を解明せよ

　『Soul Slash SAGA（以下SSS）』は、ド派手なエフェクトが気持ちいい横スクロールアクションと、カードを収集、強化するカードゲームの要素が絶妙なバランスで組み合わさったアクションRPGだ。画面のイメージは、同社作品『アラド戦記』を思い出させるが、アラド戦記がリアル系キャラだったのに対し、SSSのキャラはデフォルメされてかなりかわいい。しかし、そのかわいさとは裏腹に、武器やアクションの描き込みはかなり硬派だ。

　SSSの世界は、他プレイヤーも集う拠点「フィールド」と、戦闘の場となる「ダンジョン」に大きく二分される。フィールドでは他プレイヤーとのリアルタイムなコミュニケーションはもちろん、ショップやカード強化、ミッション、ランキングボードなどさまざまなエリアが並ぶ。できることが多く、人がわんさといるので最初はなにをしていいか戸惑うかもしれないが、ダンジョンを攻略しているうちに自然と把握できるだろう。

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▲神々と巨人との壮絶な戦い「ラグナロク」が終わり、ミッドガルドは安息のときを得たかに思えたが……という作品世界がオープニングで語られる。

▲クリスタルを3つ使うと、オーブや回復薬などが手に入るクジを引くことができる。限りのあるクリスタル、どこで消費するかは悩みどころ。

◆多彩なステージとモンスターで飽きのこないダンジョン

　さて、いよいよダンジョンに入ろう。ダンジョンといっても、地下何階にもおよぶリアルガチな迷宮ではなく、スーパーマリオブラザーズで1-1、1-2、1-3……とステージが続くイメージが近いかもしれない。程よい緊張感があり「次へ」「もう1回！」と結果長い時間遊んでいることに気付くだろう。

▲ひとりで入れるダンジョン以外にも、パーティ専用の手強いダンジョンも用意されている。「スペシャルダンジョン」「ロード・オブ・キング」……気になる灰色がたくさん。

　ダンジョンでは方向ボタンとジャンプボタンでキャラを動かし、モンスターが現れたら右下の赤いボタンを連打！――基本はコレでOK。その上には青いスキルボタンが並び、各キャラの持つスキルを一定時間ごとに使うことができる。ダンジョンには火、水、地、風の属性があり、その属性に合わせた多彩なモンスターが次々と登場。属性の相性で戦術を練ることもできるが、最初はとにかくゴリゴリ押していけば負けることはないだろう。

▲ダンジョンには分岐やトラップも仕掛けられている。モンスターがいないからといって気を抜かないように。

▲ステージの最後はボスとのタイマンバトル。さすがにデカいし特殊技もモリモリだが気合で乗り切るべし。

◆何百種類ものカードを自在に組み合わせ、自分だけの必勝パターンを作り出そう！

　こうして見ると、SSSが非常にシンプルなアクションゲームだということがわかったと思う。しかし、このゲーム最大のキモである「ソウルアーツカード」を知れば、SSSがただでアクションではなく、無限の戦術性に富んだどこまでも深いゲームであることがわかるだろう。カードはモンスターやボスがドロップするほか、手持ちのコインやクリスタルでも入手可能だ。

▲当然ながら、ゴールドで買うカードパックよりも、クリスタルで買うカードパックのほうがレアカードが出現しやすい。クリスタル300個の大人買いをすると1パックおまけが！

　プレイヤーキャラには、最大5枚までのカードをセットすることができる。これはトレーディングカードゲームでいう「デッキ」のようなもので、そこにセットされたカードにより、キャラの能力や必殺技の種類が変化。このゲームではキャラクター、ソウルアーツカード、モンスターがそれぞれ9つの属性を持っており、その相性で戦いの展開は天国にも地獄にもなる。この先、どうしても進めないダンジョンが出てきたら、プレイヤーキャラにセットされたカードの組み合わせを再考しよう。