イー・ガーディアン、ソーシャルサポートやアド・プロセス事業の増収で営業利益9.6億円 2020年9月期第3四半期決算

イー・ガーディアン

コロナ禍でも成長中の動画領域に注力したことでソーシャルサポートの売上が増加。ゲームサポート事業では海外子会社と共に多言語案件の受注に注力。

イー・ガーディアン株式会社(以下、イー・ガーディアン)は、2020年9月期第3四半期決算短信(連結)を8月3日(月)に発表した。当第3四半期連結累計期間における売上高は57億1797万円(前年同期比18.2%増)、営業利益は9億6364万円(同11.6%増)、経常利益は10億659万円(同13.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億8675万円(同13.5%増)だった。

イー・ガーディアン 決算

経営成績に関する説明

イー・ガーディアングループは、経営理念「We Guard All」を掲げる総合ネットセキュリティ企業として、「人とAIのハイブリッド」を強みに、高品質、高効率のセキュリティワンストップサービスを提供している。

2020年4月には生産体制強化を目的に、新宿サテライト及び広島センターの2つの拠点を開設した。

また、サイバーセキュリティ領域の強化を目的に、2019年8月に株式会社グレスアベイル(以下、グレスアベイル)を子会社化し、クラウド型のファイアウォールやセキュリティ診断ツールを自社開発する体制を整えている。

セグメント毎の業績は以下。

ソーシャルサポート
ソーシャルWebサービスなどのインターネットサービスを対象に、投稿監視、カスタマーサポート及び風評調査等を提供している。

新型コロナウイルス感染症の影響によるリモートワークの増加や外出自粛により、インターネットサービスは需要が増えたが、減少したものもあり、大小様々な影響が発生した。

そのなかで、イー・ガーディアンはコロナ禍においても成長を続ける動画領域に注力し、これまでに蓄積したノウハウとAIの活用により高効率を実現し、売上を拡大した。

上記の結果、売上高は23億6817万円(前年同期比33.9%増)となった。

ゲームサポート
ゲームサポートはソーシャルゲームを対象に、主にカスタマーサポートや風評調査などを行なっている。

海外子会社E-Guardian Philippines Inc.との連携により、マルチリンガルでのカスタマーサポート、ローカライズサービスを提供するなど、海外ゲーム企業の多言語案件受注に注力した。

上記の結果、売上高は18億8047万円(前年同期比2.0%減)となった。

アド・プロセス
インターネット広告審査業務及び運用代行業務を提供している。

株式会社サイバー・コミュニケーションズ(以下、CCI)との合弁により、広告とマーケティングに特化した株式会社ビズテーラー・パートナーズを設立した。イー・ガーディアンが培ったBPOノウハウと、CCIの広告業務オペレーションノウハウを活かすことで、広告業界の課題である人材不足の解消を目指している。

上記の結果、売上高は7億3652万円(前年同期比16.1%増)となった。

その他
主にサイバーセキュリティ業務及びハードウェアに対するデバッグ業務を提供している。

サイバーセキュリティ業務については、グレスアベイルが国内初のコンテナ型Webセキュリティファイアウォール「GUARDIAX」を開発し、AIによる自動解析制御や高度ログ分析等の高度な機能により、サイバー攻撃被害の最小化への貢献を目指している。

また、デバッグ業務については、EGテスティングサービス株式会社が、ソフトウェアのデバッグ事業とシナジーを発揮し、既存顧客への深耕営業や新規開拓を目指して活動した。

上記の結果、売上高は7億3279万円(前年同期比41.9%増)となった。

関連サイト

イー・ガーディアン株式会社公式サイト
2020年9月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

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