セガサミーHD、新型コロナウイルス感染症の影響で減収減益 営業損失38億円 2021年3月期第1四半期決算

セガサミー

コンシューマゲームのリピート販売が好調も、新型コロナウイルスの影響で、遊技場の営業自粛や来場者減少が発生し、収益が大きく減少。

セガサミーホールディングス株式会社は、2021年3月期第1四半期決算短信(連結)を8月5日(水)に発表した。当第1四半期連結累計期間における売上高は483億8200万円(前年同期比33.5%減)、営業損失は38億5100万円(前年同期は営業利益34億900万円)、経常損失は40億9900万円(前年同期は経常利益23億7200万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は33億100万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益17億1800万円)となった。

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経営成績に関する説明

当第1四半期連結累計期間は、新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態宣言を受けて実施した臨時休業期間中の固定費等25億6300万円を特別損失に計上した。

また、報告セグメントとして従来「エンタテインメントコンテンツ事業」に含まれていたセガサミークリエイション株式会社の営む事業について、当第1四半期連結会計期間より「遊技機事業」に変更し、セグメント利益を営業利益から経常利益へ変更した。

セグメント区分

セグメント毎の業績は以下。

遊技機事業
PCやスマートフォン向けコンテンツを提供する株式会社サミーネットワークスの売上などを計上したが、パチスロ遊技機並びにパチンコ遊技機ともに新作タイトルの販売がなかったことから、パチスロ485台(前年同期は17930台)、パチンコ177台(前年同期は16212台)の販売となった。

上記の結果、売上高は27億600万円(前年同期比84.3%減)、経常損失は85億3200万円(前年同期は経常利益9億9400万円)となった。

セガサミー 遊技機

エンタテインメントコンテンツ事業
コンシューマ分野では、新型コロナウイルス感染症の拡大防止による巣ごもり消費の影響がみられ、主に家庭用ゲーム機やPC向けのゲーム本編のディスク販売及びダウンロード販売がリピート販売を中心に好調に推移し、販売本数1298万本(前年同期は販売本数649万本)となった。

スマートフォンやPC向けの基本プレイ料金無料、アイテム課金制のゲームコンテンツの販売については、4月に配信した北米版『ファンタシースターオンライン2』が好調なスタートを切るなど堅調に推移した。

アミューズメント機器分野については、販売先であるアミューズメント施設の休業及び稼働低下に伴い、課金収入や機器販売の受注が減少し、低調な推移となった。

アミューズメント施設分野では、各地方自治体による休業要請に応じて、店舗の臨時休業や時短営業を行なった。休業要請の解除に応じて、順次営業を再開したが、国内既存店舖の売上高は前年同期比で27.4%となり、大幅に減少した。

映像・玩具分野においては、映像制作や配分収入に伴う収入を計上した他、玩具において定番製品を中心に販売した。

上記の結果、売上高は451億3400万円(前年同期比15.0%減)、経常利益は82億7700万円(同68.3%増)となった。

セガサミー エンタメコンテンツ

リゾート事業
リゾート事業においては、「フェニックス・シーガイア・リゾート」にて、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、自主的に施設の休業などを行なった。宮崎を中心とした九州域での営業活動を再開しているが、引き続き集客数の大幅な落ち込みがみられ、利用者数は前年同期比23.3%となった。

また、日本国内におけるIR参入に向けた費用が発生した。

海外については、PARADISE SEGASAMMY Co., Ltd.が運営する「パラダイスシティ」において、新型コロナウイルス感染症の影響などで、1月~3月のドロップ額(テーブルにおけるチップ購入額)が前年同期比で89.2%、カジノ来場者数が前年同期比80.5%になるなど、大幅な落ち込みがあった。

上記の結果、売上高は4億6400万円(前年同期比81.1%減)、経常損失は21億3500万円(前年同期は経常損失16億6100万円)となった。

セガサミー リゾート事業

関連サイト

セガサミーホールディングス株式会社公式サイト
2021年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年3月期第1四半期決算説明・補足資料

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