ネクソン、『アラド戦記』など主力ゲームが韓国で好調 営業利益682億円 2020年12月期第2四半期決算

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新型コロナウイルス感染症の影響で中国事業が苦戦も、韓国のPCとモバイル事業の伸長が業績に寄与。過去最高の第2四半期売上収益を記録。

株式会社ネクソン(以下、ネクソン)は、2020年12月期第2四半期決算短信(連結)を8月6日(木)に発表した。当第2四半期連結累計期間の売上収益は1472億2800万円(前年同期比0.2%増)、営業利益は682億5400万円(同4.1%増)、税引前四半期利益は866億6700万円(同3.3%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は696億7400万円(同4.0%減)だった。

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経営成績に関する説明

当第2四半期連結会計期間は、主要外貨に対する円高が進行したことで為替のマイナス影響を受けたが、韓国事業が業績を牽引したことで売上収益は前年同期比で増加した。

中国では、主力PCオンラインゲーム『アラド戦記』にて、労働節アップデートと12周年アップデートを実施した。既存ユーザーのエンゲージメントの向上と離脱ユーザーの復帰を重点に置いた3月の大型アップデート後は、アクティブユーザー数と課金ユーザー数に改善がみられたが、その水準が想定ほど持続せず、結果としては低下した。また、新型コロナウイルス感染症の拡大により、1月下旬以降営業を休止していたPCカフェが順次営業を再開したが、営業再開後も通常通りの営業ができていないことから、PCカフェのユーザー数についても前四半期から目立った改善がなかった。それにより、当第2四半期連結会計期間におけるアクティブユーザー数と課金ユーザー数が、想定よりも低い水準で推移し、売上収益は当社の業績予想を下回る結果になった。

韓国のPCオンライン事業は、主力の『メイプルストーリー』『アラド戦記』『サドンアタック』が好調だったことから、売上収益が前年同期比で増加した。モバイル事業に関しては、前第4四半期連結会計期間に配信した『V4』、当第2四半期連結会計期間に配信した『KartRider Rush+』『EA SPORTS FIFA MOBILE(以下、FIFA MOBILE)』の寄与で、売上収益が前年同期比で増加した。その結果、PC、モバイル事業共に前年同期比で成長し、韓国では第2四半期連結会計期間として過去最高の売上収益を記録した。

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日本では、当第2四半期連結会計期間に配信した『TRAHA』による増収寄与があった一方で、『メイプルストーリーM』の減収と、連結子会社だった株式会社gloopsの売却に伴う減収により、売上収益は前年同期比で減少した。

北米及び欧州においては、『メイプルストーリー』『Choices: Stories You Play』の売上収益が増加した一方で、『メイプルストーリー2』『OVERHIT』『AxE』『Darkness Rises』の売上の減少で、売上収益は前年同期比で減少した。

その他の地域は、『OVERHIT』『天涯明月刀』『AxE』が減収となった一方で、当第2四半期連結会計期間に配信した『KartRider Rush+』、第1四半期連結会計期間に台湾、香港、マカオで配信した『V4』の増収寄与に加え、『メイプルストーリー』の売上が成長したことで、売上収益は前年同期比で増加した。

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費用面では、ロイヤリティ費用が増加したが、人件費やAWS費用の減少、円高の進行による為替の好影響を受けて、売上原価は前年同期比で減少した。

販売費及び一般管理費は、広告宣伝費やストック・オプション費用が減少した一方で、研究開発費の増加、モバイル事業の成長に伴うプラットフォーム費用の増加等により、前年同期比で増加した。

その他の費用に関しては、使用権資産や前払ロイヤリティ等に係る減損損失を計上した前第2四半期連結会計期間と比べると、前年同期比で減少した。

また、外貨建ての現金預金等について為替差損が発生した結果、前年同期比で金融費用は増加した。

関連サイト

株式会社ネクソン公式サイト
2020年12月期第2四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
2020年12月期第2四半期決算説明資料

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