スターツ出版、小説投稿サービスの好調も施設予約サービスで大幅減収 営業損失1億円 2020年12月期第2四半期決算

スターツ出版

施設予約サービスの利用者減少に加えて、雑誌、Web広告の掲載数も減少。投稿コンテンツドメインは電子コミックの好調で増収増益。

スターツ出版株式会社(以下、スターツ出版)は、2020年12月期第2四半期決算短信(非連結)を8月7日(金)に発表した。当第2四半期累計期間の売上高は18億4500万円(前年同期比19.5%減)、営業損失は1億900万円(前年同期は営業利益2億1000万円)、経常損失は2700万円(前年同期は経常利益2億9400万円)、四半期純損失は6600万円(前年同期は四半期純利益2億300万円)だった。

スターツ出版 決算

経営成績に関する説明

当第2四半期累計期間は、「オズのプレミアム予約」におけるSEOなどの集客対策の強化、SNSコミュニティ「東京女子部」による情報拡散を掛けあわせたPRや販促ソリューションの提供、小説投稿サイトにおけるUX向上による新規ユーザーの獲得、新たなターゲット層に向けた小説ジャンルの開発、電子コミックレーベル「noicomi」「Berry’s Fantasy」の作品数増加に注力してきた。

しかしながら、新型コロナウィルス感染症の拡大による影響で、施設予約サービス「オズのプレミアム予約」では、政府の緊急事態宣言の発令による外出自粛要請や、飲食店等の掲載施設の休業、営業時間短縮により、利用者数が大きく減少した。それに加え、雑誌及びWeb広告の掲載、イベントの中止、延期が多数発生した。

セグメント毎の業績は以下。

東京マーケティングドメイン
東京圏でオリジナルのマーケティング・モデルを創造する戦略のもと、「厳選店舗マーケティング」と「体験価値マーケティング」を軸に事業を展開してきた。

「厳選店舗マーケティング」では、「オズモール(会員数340万人)」の成功報酬型の送客サービス「オズのプレミアム予約」を中心に展開し、独自基準で厳選したビューティサロン、ホテル、レストランなど、約5300施設の利用予約サービスを提供している。

当第2四半期累計期間は、掲載施設の拡充やSEO対策などの施策を行なったが、新型コロナウィルス感染症の拡大に伴う外出自粛要請による掲載施設の休業、営業時間短縮により、前年同期比で送客手数料売上が大きく減少した。

「体験価値マーケティング」では、「オズモール」や女性向けライフスタイル誌「オズマガジン」、フリーマガジン「メトロミニッツ」などのメディアを展開している。当第2四半期累計期間は、SNSコミュニティ「東京女子部」と連動したPRや販促ソリューションの提案などに注力してきたが、新型コロナウィルス感染症の影響を受けて、雑誌及びWeb広告の掲載、イベントの中止及び延期、雑誌の発行見合わせが発生したことで、前年同期比で売上が減少した。

上記の結果、売上高は9億5400万円(前年同期比36.9%減)、営業損失は3億2600万円(前年同期は営業利益4200万円)となった。

投稿コンテンツドメイン
「野いちご(会員数:89万人)」をはじめとするターゲット別小説投稿サイトの運営と、小説投稿サイトの人気作品を中心とした書籍やコミックの発行を継続的に行なっている。

当第2四半期累計期間は、新型コロナウィルス感染症の拡大に伴う、書店の休業等の影響を受けて、紙の書籍の売上が減少したが、大人向け恋愛小説レーベル「ベリーズ文庫」を原作とした電子コミック「ベリーズコミックス」の売上が堅調に推移したことで、売上高は増加した。

新たな取り組みとして、架空の世界を舞台にした異世界ファンタジー小説の単行本レーベル「ベリーズファンタジー」を6月に創刊した。

上記の結果、売上高は8億9000万円(前年同期比14.4%増)、営業利益は2億6400万円(同20.6%増)となった。

関連サイト

スターツ出版株式会社公式サイト
2020年12月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)

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