不動産関連事業の堅調な推移も、新型コロナウイルス感染症による営業自粛や撮影の延期、中止の影響で大きな赤字に。
株式会社フォーサイドは、2020年12月期第2四半期決算短信(連結)を8月14日(金)に発表した。当第2四半期連結累計期間の経営成績は、営業収益18億8985万円(前年同期比1.8%減)、営業損失9743万円(前年同期は営業利益251万円)、経常損失5140万円(前年同期は経常利益2381万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失3億4698万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失1億1164万円)だった。
経営成績に関する説明
プライズ事業
当第2四半期連結累計期間においては、新型コロナウイルス感染症の影響で、2020年4月以降、アミューズメント施設など取引先の多くが休業を余儀なくされ、ゴールデンウィーク期間に向けた販売実績が低調に推移した。休業要請解除後は取引先の営業再開に伴い、出荷を再開している。
上記の結果、売上高は8億5738万円(前年同期比18.3%減)、セグメント利益は4818万円(同32.9%減)となった。
不動産関連事業
当第2四半期連結累計期間においては、2020年4月の民法改正などにより、家賃保証事業者のニーズが高まり、営業活動が制限される中でも新規獲得件数及び保証債務残高が堅調に推移した。
また、新型コロナウイルス感染症の影響で、貸借人の雇止めや収入の減少などにより、家賃滞納者が増加することが予想されたが、公的支援制度の整備が進んだことで、当四半期中の顕著な増加はなかった。
上記の結果、売上高は6億5908万円(前年同期比5.5%増)、セグメント利益は1024万円(前年同期はセグメント損失62万円)だった。
投資銀行事業
当第2四半期連結累計期間は、新型コロナウイルス感染症の影響で営業活動が大幅に制限され、厳しい状況が続いている。案件及びクライアントを国内にしぼり、成約に注力したが、収益は大幅に減少した。
上記の結果、売上高は778万円(前年同期比90.4%減)、セグメント損失は5362万円(前年同期はセグメント利益3925万円)だった。
コンテンツ事業
当第2四半期連結累計期間では、在宅での娯楽需要の高まりをうけて、電子書籍配信サイト「モビぶっく」における売上が堅調に推移し、利益を確保した。
映像制作事業では、緊急事態宣言の発出により屋内外を問わず、多くの撮影が延期または中止になるなどの影響が発生した。緊急事態宣言解除後は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策を講じた上で、撮影を順次再開している。
上記の結果、売上高は2億1753万円(前年同期比151.8%増)、セグメント損失は770万円(前年同期はセグメント利益990万円)だった。
イベント事業
当第2四半期連結累計期間は、新型コロナウイルス感染症の影響で、いくつかのイベントにて中止または延期が余儀なくされたことで、想定した売上計画が未達となった。
上記の結果、売上高は5952万円(前年同期比0.6%減)、セグメント損失は809万円(前年同期はセグメント損失704万円)だった。
マスターライツ事業
当第2四半期連結累計期間においては、対面でのライブ活動が制限される中、新しい取り組みとして、無観客ライブの配信やオンラインでのグッズ販売を開始したところ、好調に推移した。
出版事業では、緊急事態宣言の発出により撮影が行なえず、2020年8月号を休刊したが、2020年10月号での復刊に向けて準備を進めているとのこと。
上記の結果、売上高は8718万円(前年同期は218万円)、セグメント損失は46万円(前年同期はセグメント損失3435万円)となった。
その他の事業
当第2四半期連結累計期間においては、貸付金の回収に注力し、販売管理費用の抑制に努めた。
上記の結果、売上高は134万円(前年同期比93.5%減)、セグメント利益は119万円(同93.9%減)となった。
関連サイト
株式会社フォーサイド公式サイト
2020年12月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年12月期第2四半期決算説明資料