Bilibili、売上高増加もマーケティングなどへの投資で93億円の赤字 2020年第2四半期決算

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動画配信サービスが前年同期比150%と大きく成長。『プリコネRe:Dive』や既存ゲームなど、モバイルゲームの収益も業績に貢献。

中国の大手配信プラットフォーム「bilibili(ビリビリ)」を運営するBilibili Inc.(以下、Bilibili)が、2020年第2四半期決算を8月26日(水)に発表した。

2020年第2四半期決算期間(四半期)のTotal net revenues(売上高合計)は26億1760万人民元 (約403億円、前年同期比70%増)、Loss from operations(営業損失)は6億1011万人民元(約93億円)、Net loss(当期純損失)は5億7085万人民元(約87億円)だった。

bilibili決算

当四半期期間のbilibiliの平均月間アクティブユーザー(MAU)は、1億7160万人(前年同期比55%増)、モバイルMAUに関しては1億5290万人(同59%増)に到達した。

モバイルゲームについては、収益が12億2480万人民元(約81億円 前年同期比36%増)となった。これは、新しく配信したスマートフォン向けゲーム『プリンセスコネクト!Re:Dive』と、既存タイトルの持続的で安定したパフォーマンスによるもの。

ライブブロードキャスト及び付加価値サービスでは、収益が8億2530万人民元 (約127億円 前年同期比153%増)となった。これは主に、自社のプレミアムメンバーシッププログラムやライブ放送サービス、その他の付加価値サービスの有料ユーザー数の増加に向けた取り組み強化が実を結んだ。

広告収入については、3億4860万人民元 (約53億円 前年同期比108%増)となり、この増加は中国のオンライン広告市場において、bilibiliのブランド名がより広く知られたことで、広告主の数が増加したことによる。

eコマースなどについては、収益1億9580万人民元 (約30億円 前年同期比58%増)となった。これは主に、eコマースプラットフォームを介した製品の販売が増加したことで、収益に寄与した。

Bilibiliの取締役会長兼最高経営責任者 陳瑞氏のコメント
「第2四半期は、ブランドの認知度を高めるためのマーケティングキャンペーンが成功したことで、コンテンツの提供を積極的に拡大し、そのすべてがユーザーの急速かつ健全な成長につながりました。一方で、コンテンツを消費し、表現するための主な方法としてビデオを利用する人が増加するにつれて、ビデオライゼーションは避けられないトレンドになっています。オンラインビデオスペースのプラットフォームとしてユニークに位置づけられ、拡大を続けるにつれて、この傾向が急速に進むと予想しています。今後の展望は、成長戦略をさらに行ない、ダイナミックで堅実なコミュニティを構築し、すべての関係者に付加価値をもたらすことにあります。」

(1人民元=15.4円で計算)

関連サイト

Bilibili Inc.公式IRサイト(海外サイト:英語)

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