インディーズ発のタイトルとしては異例の100万オーバーのダウンロードを記録し、もはや定番タイトルにまでなっている『ドラゴンファング』。TAPPLIでもクリエイターロングインタビューを『ドラゴンファング』のトイディアが、今年はなんと一般出展に進出した。
昨年はインディーズブースでの出展だったことを考えると、大きな一歩と言えるだろう。
ブースの前でお出迎えしてくれるのは、『ドラゴンファング』キャラクターに扮した公式コスプレコンパニオン。キッチリと作りこまれた衣装は、まさに一般出展レベルと言っていいだろう。
ブースの中に出展されているのは、大型タブレットでプレイできる、おなじみの『ドラゴンファング』と、ニンテンドー3DS。インディーズから出発した『ドラゴンファング』は、なんと家庭用のニンテンドー3DS向けにリリースされることになったのだ。
TGS2015初日にギリギリ間に合わせたという3DS版は、縦画面で遊ばせるために作られたスマートフォン版とはまったく異なる画面レイアウトで、しっかり3DSの2画面に最適化された作り。さらに、家庭用らしい売り切りダウンロードではなく、運営型で変化していくゲームにするのを目指しているとのことなので、ニンテンドー3DSの中にも新しい風となるかもしれない。
トイディアブースのもうひとつの目玉が、最前面に置かれたファミコン。なんとこの日のために、100%オリジナルの作品、ファミコン版『ドラゴンファング』を制作して出展しているのだ。
このファミコン版、スマートフォン版とはちょっとテイストが違い、ローグライクではなく、なんと横スクロールアクションゲーム。正直言ってキャラクターのドット絵以外『ドラゴンファング』と関係ないのでは……?とツッコミたくなるものの、これがまたキッチリとファミコンらしいゲーム性。ファミコンコントローラのAボタンチョイ押しでショートジャンプ、長押しでロングジャンプなど、操作感からしてしっかりファミコンそのものなのだ。
アイテムを取るとできる行動が増えたり、選ぶルートによって難易度が違ったりするので、TGSで最新ゲームに疲れたゲーマーには最高の箸休めになるだろう。
一般ブース進出、家庭用リリースなど、『ドラゴンファング』一本で少しずつ前進していくトイディアは、インディーズから初めるゲームメーカーの面白いモデルとなっていきそうだ。