10月29日にサービスイン予定の、セガゲームスの新作『ワールド エンド エクリプス』。このタイトルについて、リリース直前にプレビュー版を試すことができたので、細かくレポートしよう。
(リリース版と細部が異なることもあるので、ご了承ください)
『ワールド エンド エクリプス』のゲームサイクルは、「竜の骸」の土地開拓・街建築、クエスト用パーティの強化、クエストでのストーリー進行の3つの柱で展開される。
それぞれの要素について、動画を交えつつ、解説してみよう。
◆街づくりでパーティ強化、「街ごと移住」も!
街は、要となる「撃鱗」を中心に、伐採所や竜骨所といった生産系、バトル支援系、酒場などの施設を建築し、よりクエストを有利に進められるよう拡充していくことになる。伐採所があれば、周りの樹木を資材に変えるなど、街づくりゲームとしては比較的オーソドックスなものだ。
▲拠点となる「竜の骸」の街。中央にあるのが「撃鱗」。
少し独特なのは、この世界の街が「竜の骸」にあるため、場所も資材も有限である点。開拓しきってしまえば、それ以上、新たな資材を入手することも、それによって街を発展させることも見込めない。
そうなったときは、別の「竜の骸」に移住することになる。この場合でも、街の要「撃鱗」のレベルや資材はもちろん、建物はレイアウトもそのまま持ち越されるので、有利な状態からの街建築を新たにスタートすることができる。
▲建築物は自由に配置可能で、再配置もできる親切設計。
▲街がある「竜の骸」全景。開拓しきったら移住となる他、開拓途中でも1000Dを払えば移住可能になる。
◆兵×アイギスでユニット編成!
そうして街を作ったうえで行なうのが、クエストに出撃させるパーティの編成と強化。『ワールド エンド エクリプス』の、RPGとしての心臓とも言っていい要素だ。
クエストに出せるパーティは、4人のユニットと、フレンド枠が1人の計5ユニット。この出撃用のユニットをどう組み合わせるかが、いちばん楽しく、悩みどころになるわけだ。
まずは、『ワールド エンド エクリプス』のバトルを簡単にまとめた動画をどうぞ。
ユニットは、ベースとなる狩猟兵と、武器の精霊「アイギス」との組み合わせから成るもの。両者の組み合わせ次第で、自分なりの戦術的パーティを編成できる。
▲上(イヴァン)が狩猟兵、下(クラウソラス)がアイギス。
狩猟兵は、「兵種」と「特性」を持つ、ユニットとしてのベース。「兵種」には近接の剣兵、まとめ攻撃の大剣兵、ガードの盾兵、遠距離の弓兵、回復&補助の槌兵の5つがあり、それぞれ能力の個性がかなり色濃く、敵兵種との相性が強めに出るバランス。
それにステータスや能力の個性づけとなる「特性」があるので、兵種の特徴を伸ばす兵を使うか、欠点を補ってバランスの良い兵を使うかを考えることができる。
▲キャラクター横にある武器マークが兵種。
兵種がベースだとすれば、装備する「アイギス」は攻撃能力のカギ。このアイギスこそが、スキルやコストを担う、強い個性を持った部分だ。召喚(ガチャ)による収集要素もアイギスのみとなる(狩猟兵は酒場で雇う)。
装備できるアイギスは兵種によって異なり、スキルも攻撃や回復などさまざま。スキルは固有で持っているほか、他のアイギスから引き継ぐ「伝授」も可能。スキルを伝授させて強いアイギスを作るか、手広く保持しておくかは、プレイヤー次第ということになる。
リリース当初は、狩猟兵が20人ほど、アイギスは数百が制作されているそうなので、組み合わせの数は相当なものになる。兵種×アイギスの組み合わせによって、ユニットの力や個性が決まってくるのだ。
▲兵とアイギスの組み合わせは「契約」。絆で繋がる。
◆2ラインのバトルは戦略とユニットがカギ
実際のバトルは、2ラインで同時に進む、リアルタイムコマンドバトル。ライン上を攻めてくる敵を撃退しつつ、一番奥にあるトーチ(拠点)を破壊すれば勝利、攻めこまれて自分のトーチを破壊されれば敗北。
兵種による役割や相性の差はかなり大きく、戦略的なパーティの組み方と、ユニットを出すタイミングが重要になる。
また、一般的なラインディフェンス型のゲームと決定的に違うのは、ユニットがひとりずつしかいない点。体力が0になると戦場から撤退となり、再度出撃できるまでにはかなりの時間が必要になるので、一時期間させて体力を回復させる判断も必要だ。
▲右下のトーチに溜まるエネルギーは、出撃とスキル使用の両方に使うほか、トーチのレベルを上げて、エネルギーの溜まるスピードや最大値もアップできる。
▲一番右のユニットは体力ゼロに。復活までは100カウントもかかる。
バトルには、一般的なクエストのほか、「蝕」という名のレイドバトルが発生することもある。「蝕」は、フレンドや主にはユニオン(いわゆるギルド)のメンバーと共有し、倒すと参加者にアイテムが与えられるものだ。「蝕」には難易度が何段階かあり、高ランクのものは良いアイテムが入手しやすい。
面白いのは、「蝕」のクリアでユニオンにポイントが与えられる点。ポイントはゲーム内にあるユニオンのランキングを決めるもので、難易度による差がそれほど大きくないという。初心者のユニオンメンバーが低ランクの「蝕」をユニオンに提供することにもちゃんと意義があるのは、面白い仕組みだと言えるだろう。
▲「蝕」バトル中。右上にこのバトルの残り時間が表示。
このように、街づくり、バトル、ユニオンまで、細かく考えられて作られている『ワールド エンド エクリプス』。家庭用ゲームの『戦場のヴァルキュリア』シリーズを手がけたセガの本山プロデューサーらしい、緻密なプレイが楽しめるゲームになりそうだ。
最後に、プレビュー版で、特別に10回武器召喚(いわゆる10連ガチャ)を試させてもらった。その結果は……?
……ああ、これが自分のアカウントだったなら!(☆4はトップレア)
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