イベントの延期や中止でグッズ販売が伸びなかったことに加えて、ソフトウェアの開発費と償却費が増加したことで収益が大きく減少。
株式会社アエリア(以下、アエリア)は、2020年12月期第3四半期決算短信(連結)を11月13日(金)に発表した。当第3四半期連結累計期間の経営成績については、売上高203億7400万円(前年同期比5.6%減)、営業利益4億7900万円(同78.2%減)、経常利益4億1100万円(同80.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失43億9800万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益13億8400万円)となった。
経営成績に関する説明
アエリアグループは、ITサービス事業をコア事業として安定した収益基盤を強化しながら、コンテンツ事業でもスマートフォンやタブレットなどのモバイルコンテンツの開発・配信・運営を強化するとともに、子会社の強みをいかして、これまでのマス・マーケットからターゲット層を絞ったニッチ・マーケットでの基盤づくりと深耕を進めてきた。
また、アセットマネージメント事業においては、規模が小さく、事業期間の短い収益不動産を中心に展開することで、事業リスクをコントロールし、金融機関の融資姿勢などを鑑みて、慎重に事業を運営してきた。
セグメント毎の業績は以下の通り。
ITサービス事業
オンライン電子出版に特化したアフィリエイトプラットフォーム事業を行なう株式会社ファーストペンギン、データサービス事業を行なう株式会社エアネットが安定した収益を獲得した。
しかしながら、アフィリエイト広告収益の減少と、決済代行事業の貸倒引当金繰入額の計上により、売上高と営業利益が減少した。
上記の結果、売上高は28億7900万円(前年同期比26.8%減)、営業利益は2億400万円(同47.9%減)となった。
コンテンツ事業
スマートフォン・タブレット向けゲームの開発から運営、キャラクターグッズの販売などを行なっている。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、イベントなどの延期または中止により収益が伸びず、ソフトウエアの開発費と償却費が増加したことから、収益が大きく減少した。
上記の結果、売上高は111億8200万円(前年同期比12.7%減)、営業利益は1億4200万円(同91.4%減)となった。
アセットマネージメント事業
不動産の賃貸と売買、国内外の企業などに対する投資を行なっている。
新型コロナウイルス感染症の拡大による影響で、新規案件の獲得が進まず、費用の支出が先行したことで、営業利益が減少した。
上記の結果、売上高は63億8600万円(前年同期比29.1%増)、営業利益は1億3100万円(同17.1%減)となった。