ソニー、Funimation Global Groupが「クランチロール」運営会社を買収

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Sony Pictures Entertainmentとアニプレックスの合弁会社がアメリカのEllationを買収。アニメをより多くの人に提供できるよう配信網を強化。

ソニー株式会社(以下、ソニー)は、2020年12月9日(米国西部時間・米国中部時間)に、完全子会社のSony Pictures Entertainment Inc.(以下、SPE)とAT&T Inc.(以下、AT&T)が、動画配信プラットフォーム「Crunchyroll(以下、クランチロール)」の運営会社であるEllation Holdings, Inc.(以下、Ellation)を、SPEと株式会社アニプレックスの合弁会社Funimation Global Group, LLC(以下、Funimation)に売却することを発表した。

ソニー クランチロール

「クランチロール」は、AT&TのWarner Mediaセグメントが提供する動画配信プラットフォームサービスで、200以上の国と地域で9000万人の登録ユーザーがいるとのこと。アニメやモバイルゲーム、マンガ、イベント、キャラクターグッズ、配信サービスなどを提供している。

Funimationは、Ellationを買収することで、それぞれのコンテンツパートナーが利用できる配信網を拡大し、アニメファンを重視したサービスをより広く提供することが可能になるという。

本取引の対価は11.75億ドル(約1222億円)で、今後一定の運転資金その他の調整を経たうえで、取引完了時に現金で支払われるとのこと。なお、本取引の完了は、関係当局の承認と許可の取得などを条件としている。

Warner Media Chief Revenue Officer トニー・ゴンサルヴェス氏のコメント
「CrunchyrollのチームはCrunchyrollブランドを成長させただけでなく、熱狂的なアニメファンのコミュニティを構築するという素晴らしい成果を出しました。Crunchyrollの成功は、当社の文化とファンへのコミットメントの直接的な結果です。Funimationと連携することで、グローバルなコミュニティを育み、より多くのアニメを、より多くの人に届けることができるでしょう。私は、Crunchyrollチームと、彼らがデジタルメディア領域において短期間で成し遂げた成果を大変誇りに思っています。彼らは、この素晴らしい芸術表現のためのグローバルエコシステムを川上から川下まで形成しました。」

Sony Pictures Entertainment Inc. 会長兼CEO トニー・ヴィンシクエラ氏のコメント
「私たちはCrunchyrollがソニーファミリーの一員となることを誇りに思います。Funimation及び素晴らしいパートナーであるアニプレックスとSMEJを通じ、私たちはアニメという世界的な芸術表現を深く理解し、かつ、ファンに愛されるコンテンツを世界中の視聴者に届けることができるという他に類を見ない立場にあります。Crunchyrollと協力して、ファンに最高の体験を提供し、日本やその他地域のクリエイター、プロデューサー、パブリッシャーへ大きな機会を提供していきます。Funimationは25年以上に渡ってアニメビジネスを続けてきましたが、今後も引き続きクリエイティビティとテクノロジーの力を活用し、アニメという急速に成長するエンタテインメント分野を追求できることを楽しみにしています。」

(1ドル=104円で計算)

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