マーベラス、オンライン事業の利益率向上で大きく増益 営業利益33億円 2021年3月期第3四半期決算

マーベラス

オンライン事業の利益率向上や和風アクションRPG『天穂のサクナヒメ』のヒットで利益増。アミューズメント部門や音楽映像事業はコロナ禍で苦戦。

株式会社マーベラス(以下、マーベラス)は、2021年3月期第3四半期決算短信(連結)を1月29日(金)に発表した。当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高172億9200万円(前年同期比6.8%減)、営業利益33億4000万円(同58.2%増)、経常利益32億8600万円(同53.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益23億4400万円(同75.4%増)だった。

マーベラス 決算 マーベラス 決算 ハイライト マーベラス セグメント 概況

営業成績に関する説明

オンライン事業
周年施策を実施した『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』と『剣と魔法のログレスいにしえの女神』が引き続き堅調に推移した。しかしながら、5月にリリースしたスマートフォン向けゲームアプリ『一騎当千エクストラバースト』は、プロモーション効果で新規ユーザーは増加したが、継続率が上がらず低調な推移となった。

また、前期に不採算タイトルの整理などを行なったことにより、利益率が上昇した。

上記の結果、売上高は57億8800万円(前年同期比3.1%減)、セグメント利益は13億3100万円(同1009.1%増)だった。

マーベラス オンライン

コンシューマ事業
ゲームソフト販売部門においては、11月に全世界で発売した和風アクションRPG『天穂のサクナヒメ』が、本格的な稲作体験ができる点が話題となり、世界累計出荷本数85万本(2021年1月29日時点)を超える大ヒットを記録した。また、2007年に発売した『ノーモア★ヒーローズ』と、2010年に発売した『ノーモア★ヒーローズ2 デスパレート・ストラグル』のNintendo Switchダウンロード版を10月28日に発売し、北米と欧州で好調なセールスを記録した。

アミューズメント部門については、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けたことで、9月に稼動開始したポケモンアミューズメントマシン最新作『ポケモンメザスタ』をはじめ、各タイトルでインカムが低下した。

『ポケモンガオーレ』の海外展開に関しては、稼動開始した地域では好調に推移した。

上記の結果、売上高は88億3400万円(前年同期比1.4%増)、セグメント利益は24億7400万円(同27.8%増)となった。

マーベラス コンシューマー

音楽映像事業
音楽映像制作部門においては、テレビアニメ『アクダマドライブ』を10月から放送し、一部パッケージ商品化を行なった。また、新型コロナウイルス感染症の影響で、公開を延期していた劇場版プリキュアの最新作『映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』を10月31日に公開した。

ステージ制作部門では、シリーズ最新作の「『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE -隠し弾(SECRET BULLET)-」「舞台『血界戦線』Beat Goes On」、「PERSONA5 the Stage #2」に加え、新作として「ミュージカル『新テニスの王子様』The First Stage」と「ミュージカル『グッド・イブニング・スクール』」の公演を行なった。新しい取り組みとしては、オリジナルコメディドラマ『ハンサムセンキョ』を10月から放送した。

舞台公演については、政府によるイベント収容人数規制の緩和後、徐々に収容率を上げて公演を行なったが、上期の公演中止などが響いたことで、前年同期比で減収減益という結果になった。

上記の結果、売上高は26億8100万円(前年同期比30.8%減)、セグメント利益は6億2600万円(同44.5%減)となった。

マーベラス 音楽映像

関連サイト

株式会社マーベラス公式サイト
2021年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年3月期第3四半期決算説明資料

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