コロナ禍の影響で今後も厳しい市場環境が続くことや、各事業との連携が困難であることから撤退を決定。
株式会社バンダイナムコホールディングス(以下、バンダイナムコHD)は、北米におけるアミューズメント施設事業を譲渡し、撤退することを発表した。
バンダイナムコグループにおける、アミューズメント施設の運営や業務用ゲームの開発販売などといったリアルエンターテインメント事業は、新型コロナウイルス感染症の拡大による施設休業などによって大きな影響を受けており、今後もその厳しい市場環境が続くと予想していることから、2021年3月期第4四半期において事業の構造改革を行なうための費用として、特別損失約130億円を計上するとともに、固定費の削減や業務の効率化に取り組んでいるという。
そのなかで、北米のアミューズメント施設事業に関して様々な検討を行なった結果、各事業との連携が困難な現状を踏まえ、事業を譲渡し、撤退することに至ったとのこと。
事業の撤退に伴い、子会社NAMCO USA INC.が事業展開する、直営店34店舗、直営大型店1店舗、レベニューシェア760か所の事業、関連する固定資産などを、アミューズメント施設事業を行なう3社に譲渡を行なうそうだ。
当該3社については、守秘義務契約により非公表としているが、当社と資本、人的、取引関係は無く、関連当事者には該当しないとのこと。
北米における業務用ゲームの販売事業に関しては継続が決定している。
今回の事業譲渡に伴い、2021年3月期第4四半期に固定資産に関する譲渡損失などが発生する見込みとなっている。当該損失費用は、2021年3月期通期業績予想におけるリアルエンターテインメント事業の構造改革に伴う費用である特別損失約130億円に織り込み済とのこと。