企業キャラクターや商品との接点をつくるマーケティング施策などにゲームを活用。SNSなどに埋め込むことで、クーポンに依存しない販促活動や来店促進が可能。
株式会社セガ エックスディー(以下、SEGA XD)は、ゲーミフィケーションをいかしたCRM(顧客関係管理)で、エンドユーザーのロイヤリティ向上に貢献する新サービス「GameBox」を、4月にリリースすることを発表した。
GameBoxとは、CRMやマーケティング向けに最適化したゲームを、これまでの従来開発より安価に開発して、企業のSNSアカウントや会員アプリ、オウンドメディアに埋め込むことで、様々なマーケティングKPIに貢献し、企業のロイヤリティをつくるサービスだという。
この仕組みにより、ゲームをエンドユーザーのモチベーションにして、企業キャラクターや商品との自然な接点をつくることや、別のマーケティング施策との連携も可能になるだけでなく、店舗や施設にチェックインした時に、ゲーム内アイテムをユーザーに渡すことで、クーポンに依存しない販促活動や来店促進などが行なえるそうだ。
ゲームレパートリーは、箱庭ゲームを中心に育成ゲームや宝探し、スポーツゲーム、パズルゲームなど、様々なジャンルが用意されており、ロイヤリティ向上施策やプロモーション施策から最適なものを選定して提案するとのこと。
また、GameBoxは費用や開発期間も従来に比べて大幅に圧縮。ゲーミフィケーションを提供する各種エンジンと管理機構をSaaS化して販売することで、初期費用や月額費用をスクラッチ開発の5分の1以下に抑え、本来1年程かかる本格的なゲーム開発も最短で1か月~数か月程度で提供できるという。
さらに、一部ゲームエンジンは、管理画面からノーコードでゲームのカスタマイズや施策が可能で、プログラマーじゃない人でも運用ができる仕組みになっていることから、クライアント企業側で開発やデザインが行なえる場合は、環境自体を初期費無料で提供するプランもあるとのこと。
今後、SEGA XDは、GameBoxを皮切りに、ゲーミフィケーションとエンタテインメントソリューションを各種SaaS化し、できるだけ手早く気軽に提供できるようにするEntertainment as a Service(エンタテインメントアズアサービス、通称EaaS)事業を推進する。
これにより、様々なクライアント企業と、その企業とつながっているエンドユーザーへ、新しい体験価値をより身近に提供しつつ、事業課題や社会課題の解決を両立させることを目指すとのこと。