ポールトゥウィンHD、コロナ禍で主力のデバッグ・検証事業が利益減 営業利益32億円 2021年1月期決算

ポールトゥウィンHD

ネットサポート事業は、フィンテック関連サービスの伸長や、Eコマースサイトのカスタマーサポートの受注増加で大きく増益。

ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス株式会社(以下、ポールトゥウィンHD)は、2021年1月期決算短信(連結)を3月15日(月)に発表した。当連結会計年度の売上高は267億2939万円(前期比2.3%増)、営業利益は32億1767万円(同8.9%減)、経常利益は35億9572万円(同3.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は21億1999万円(同18.6%増)となった。

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経営成績に関する説明

デバッグ・検証事業
国内外グループ会社と連携することで、国内外ゲームソフトメーカーのグローバル展開のサポートにつとめ、デバッグやローカライズ、カスタマーサポート(海外)、音声収録などのゲームソフトメーカー向けアウトソーシングサービスの受注拡大を推進した。

その結果、海外現地企業との取引社数が増加し、ノンゲーム市場でも第三者検証サービスの受注が増加したが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に起因し、一部顧客企業の業務について停止や後ろ倒しが発生した。

ポールトゥウィン株式会社では、政府のGIGAスクール構想に基づく学校ICT化サポート事業者として、タブレット端末のキッティングサービスを受注した。

また、株式会社CRESTでは、7月にSteam版『ARIA CHRONICLE -アリアクロニクル-』がリリース後2日で1万ダウンロード超を販売し、10月にAndroid版、12月にiOS版『ヘキサゴンダンジョン:アルカナの石』をリリースした。

なお、第1四半期連結累計期間よりPTWジャパン株式会社とエンタライズ株式会社の決算日を12月31日にしたことから、両社財務諸表の連結財務諸表に対する反映が2月から12月までの11か月間になっている。

上記の結果、売上高は201億2980万円(前年同期比1.3%増)、営業利益は26億4786万円(同17.7%減)となった。

ネットサポート事業
QRコード決済や仮想通貨等のフィンテック関連サービスにおける不正モニタリング、本人確認手続き、アンチマネーロンダリングや振る舞い検知サービスの受注が増加した。

それに加え、巣ごもり生活によるEコマース拡大により、サイトにおける出品物モニタリング、商品やサービスに関する電話やメール、チャット、チャットボットによるカスタマーサポート(国内)などのアウトソーシングサービスの受注も増加した。

また、デバッグ・検証事業との営業連携により、ゲーム市場向けのカスタマーサポートの受注も増加した。

ピットクルー株式会社では、政府のGIGAスクール構想に基づく学校ICT化サポート事業者として、ICT環境整備の設計などのサービスを受注した。

上記の結果、売上高は64億4104万円(前年同期比6.6%増)、営業利益は6億1160万円(同108.9%増)となった。

その他
Palabra株式会社において、今後の映像バリアフリー化時代を見据え、テレビ番組や映画のバリアフリー字幕や音声ガイド制作のサービスを提供している。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大に起因し、映画の新規制作が停滞したことで、受注数が減少したが、聴覚障害や視覚障害のある人にも映画をはじめとする文化芸術が広く開かれたものであって欲しいという同社のバリアフリー化推進事業について、12月に「令和2年度バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰」における内閣府特命担当大臣表彰「優良賞」を受賞した。

アイメイド株式会社においては、医療機関で働く外国人人材のビザ取得や就学など、国内生活手続きをサポートするサービスを提供している。

上記の結果、売上高は1億5854万円(前年同期比21.7%減)、営業損失は1億3966万円(前年同期は営業損失1億585万円)だった。

関連サイト

ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス株式会社公式サイト
2021年1月期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年1月期決算説明資料

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