フィールズ、コロナ禍で主力の遊技機関連事業が苦戦 営業損失22億円 2021年3月期決算

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市場の購買マインド低下や緊急事態宣言の影響で、パチンコ・パチスロ総販売数が前期比で半減。映画『シン・ウルトラマン』の公開時期は調整中。

フィールズ株式会社は、2021年3月期決算短信(連結)を5月13日(木)に発表した。当期の連結業績は売上高387億9600万円(前期比41.7%減)、営業損失22億4100万円(前期は営業利益7億1300万円)、経常損失20億3200万円(前期は経常利益9億3900万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は34億5200万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益4億9000万円)だった。

フィールズ 決算 フィールズ 決算要約

経営成績に関する説明

主力事業のパチンコ・パチスロ事業では、政府の方針を遵守してテレワーク勤務を導入するなど新型コロナウイルス感染症の感染症対策を徹底しつつ、ホールのニーズに応える商品販売に注力した。しかしながら、市場の購買マインド低下や度重なる緊急事態宣言の影響により、販売台数の伸び悩みや商品の販売スケジュールの延期が余儀なくされた結果、当期のパチンコ・パチスロ総販売数は9.5万台(前期は19.1万台)となった。

フィールズ パチンコ

IPビジネスを担う位置付けの円谷プロダクションは、ファン層に適した実写やアニメなどの映像作品を、映画やテレビなどを通じて国内外に提供し、「ウルトラマン」のファンを拡大し、映像事業とライセンス事業の双方で収益化する中期事業戦略を推進している。

フィールズ IPビジネス フィールズ 円谷プロ

映像事業では、企画・脚本を庵野秀明氏、監督を樋口真嗣氏が担当する映画『シン・ウルトラマン』の特報映像と特別ビジュアルを解禁し、現在、新たな公開時期を調整している。

また、株式会社NTTドコモとの協業により、円谷プロ公式定額制デジタル・プラットフォーム・サービス「TSUBURAYA IMAGINATION」をリリースしたほか、ライセンス事業領域ではアパレルや食品などの大手企業とのパートナーシップを新たに獲得、海外事業領域においても中国市場中心に大きく利益に貢献するなど、国内外ともに順調に推移した。

パチンコ・パチスロ事業とIPビジネスにおけるCG映像領域の中核企業であるデジタル・フロンティアでは、国内ゲーム会社を中心としたCG映像制作や、国内外からのVFX映像制作に継続して対応した。また、世界最大級のストリーミングサービスを提供するNetflixと、Netflixオリジナル作品において複数年にわたるVFX制作とバーチャル・プロダクションの映像制作リソースを提供する業務提携を行なった。

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関連サイト

フィールズ株式会社公式サイト
2021年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年3月期決算説明資料

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