スターツ出版、電子コミックや電子書籍の好調で大幅な収益増 営業利益は3.5億円 2021年12月期第2四半期決算短信(非連結)

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「スターツ出版文庫」のヒット作品や「ベリーズファンタジーコミック」の販売増加が業績に寄与。

株式会社スターツ出版(以下、スターツ出版)が、2021年12月期第2四半期決算短信(非連結)を8月6日(金)に発表した。当第2四半期累計期間の売上高は26億2600万円(前年同期比42.3%増)、営業利益は3億5100万円(前年同期は営業損失1億900万円)、経常利益は4億4400万円(前年同期は経常損失2700万円)、四半期純利益は2億7000万円(前年同期は四半期純損失6600万円)となった。

スターツ2021年12月期第2四半期決算

経営成績に関する説明

当第2四半期累計期間は、新たなスローガンとして「デジタルマーケティングを駆使する出版社へ」を掲げ、デジタルマーケティングを活用した自社サービスの認知向上と市場における影響力の拡大、クライアントへのソリューション提案に注力してきた。

書籍、コミックの販売では、発行点数の増加、SNS等を活用した販促施策が奏功し好調に推移した。一方で、レストラン等の施設予約サービス「オズのプレミアム予約」では、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、緊急事態宣言の発出等による外出自粛要請、飲食店等の掲載施設の休業や営業時間短縮等により利用者数が低迷している。また、雑誌及びWEB広告の掲載見合わせ、タイアップイベントの延期等が発生した。

セグメントごとの経営成績は、次のとおり。

なお、第1四半期会計期間より、報告セグメントの名称を従来の「東京マーケティングドメイン」を「メディアソリューション事業」に、「投稿コンテンツドメイン」を「書籍コンテンツ事業」に変更している。この報告セグメントの名称変更がセグメント情報に与える影響はない。

メディアソリューション事業
メディアソリューション事業では、オリジナルのマーケティング・モデルを創造するという戦略のもと、スターツ出版の独自基準で厳選したビューティサロン、ホテル、レストラン等の施設予約サービスを提供する「オズのプレミアム予約」と、「オズモール」「オズマガジン」「メトロミニッツ」等のメディアと公式SNSによる情報発信、SNSコミュニティ「東京女子部」によるインフルエンサーマーケティングや「オズモール」の会員組織を活用したマーケティング支援等を組み合わせたPR・販促ソリューションを中心に展開してきた。

「オズのプレミアム予約」では、ユーザー満足度の高い施設の開拓と予約プランの開発、SEO等のユーザー集客施策の強化、CRM強化によるユーザーロイヤルティの向上に注力した。しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大による政府・自治体からの外出自粛要請及び掲載施設の休業、営業時間短縮などの影響を受け利用者数が低迷している。PR・販促ソリューションでは、緊急事態宣言の発出等により雑誌及びWEB広告の掲載見合わせ、タイアップイベントの延期等が発生しているが、フリーマガジン「メトロミニッツ」のリニューアル、SNSや動画、オンラインイベントを掛け合わせた提案が奏功し受注が復調したことにより、前年同期と比較して売上は微増となった。

このような営業活動の結果、メディアソリューション事業の売上高は10億2400万円(前年同期比7.3%増)、営業損失は2億6500万円(前年同期は、営業損失3億2600万円)となった。

書籍コンテンツ事業
書籍コンテンツ事業では、書籍、コミックの発行点数の増加、SNS等を活用した販促施策に注力した。書籍の販売は、SNS等を活用した販促施策が奏功し、「スターツ出版文庫」において複数のヒット作品が生まれたこと、「ベリーズファンタジー」「野いちごジュニア文庫」の販売増加が寄与したことなどにより好調に推移した。

コミックの販売は、発行点数の増加や新規販路の開拓、昨年12月に創刊した「ベリーズファンタジーコミックス」の販売増加が寄与したことにより、前事業年度から引き続き好調に推移した。

利益面では、利益率が高い紙の書籍の重版及び電子コミック、電子書籍の販売が増加したことにより、前年同期と比較して利益率が上昇した。

5月には新たな取組みとして、男性を含めた幅広い層をターゲットに、異世界ファンタジー作品を中心とした電子コミック誌『comicグラスト』を創刊し、新たな読者層の獲得に注力している。

このような営業活動の結果、書籍コンテンツ事業の売上高は16億200万円(前年同期比79.9%増)、営業利益は6億6400万円(前年同期比150.9%増)となった。

関連リンク

株式会社スターツ出版
2021年12月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)

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