コーエーテクモHD、『三國志 覇道』の海外展開で大幅増収 営業利益164億円 令和4年3月期第2四半期決算短信

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自社パブリッシングの新作タイトルが好調。「仁王」シリーズなど既存タイトルのリピート販売も業績に貢献。

株式会社コーエーテクモホールディングス(以下、コーエーテクモHD)が、2021年10月25日に令和4年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)を発表した。当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高372億2000万円(前年同四半期比60.8%増)、営業利益164億2300万円(同94.4%増)、経常利益250億6400万円(同63.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益181億4200万円(同53.2%増)となり、売上高、営業利益、経常利益、四半期純利益ともに、第2四半期連結累計期間として最高の業績を達成した。

コーエーテクモHD令和4年3月期第2四半期決算短信

経営成績の説明

コーエーテクモHDは、2022年3月期から3ヶ年の中期経営計画を策定し、その初年度となる当期は、グループ経営方針として「グローバルIPの創造と展開」を掲げ、各種施策に取り組んでいる。

コーエーテクモグループの当第2四半期連結累計期間における業績は、パッケージゲームでは、第1四半期に発売した新作と、前年度までに発売したタイトルのリピート販売が堅調となりました。スマートフォンゲームでは、自社開発タイトルの運営収入が伸長し、IP許諾タイトルによるロイヤリティ収入も高水準を維持しました。営業外収益では、前年に比べ有価証券売却益が増加しました。

9月に「東京ゲームショウ」がオンラインとオフラインで並行開催され、コーエーテクモグループでも発売予定タイトルの情報等を発信した。期間中に発表された「日本ゲーム大賞2021」では、シブサワ・コウことコーエーテクモHD代表取締役社長の襟川陽一が、40年以上に渡るクリエイターとしての活動が業界の発展に寄与したとして、「経済産業大臣賞」を受賞した。

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セグメントの状況につきましては以下のとおり。

エンタテインメント事業 売上高352億4500万円 セグメント利益161億1500万円
「シブサワ・コウ」ブランドでは、自社開発のスマートフォンゲーム『三國志 覇道』が、9月に国内でサービス開始1周年を迎え、好調に推移しました。7月に台湾、香港、マカオ地域で新たにサービスを開始している。国内およびアジア各地域で配信中のIP許諾タイトル『三国志・戦略版』(国内では『三國志 真戦』)は、引き続き収益に貢献している。

「ω-Force」ブランドでは、7月に『戦国無双5』を欧米向けに発売したほか、Steam版の配信を開始し、全世界累計出荷本数は41万本となった。コーエーテクモHDがIPを許諾したスマートフォンゲーム『真・三國無双 覇』(iOS、Android用)が8月に中国で配信開始された。

「Team NINJA」ブランドでは、「仁王」シリーズの累計販売本数が600万本を突破した。9月にはPC向けデジタル配信プラットフォームEpic Games Storeにおいても販売を開始した。「ガスト」ブランドでは、「ライザのアトリエ」シリーズを中心にリピート販売が堅調となっている。「ルビーパーティー」ブランドでは、株式会社アニプレックスと共同で開発したスマートフォンゲーム『金色のコルダ スターライトオーケストラ』において、ゲーム内イベントを実施し盛り上がりをみせた。イベント事業では、「アンジェリーク ルミナライズ 1st Floating Stage」などのイベントを開催した。

「midas」ブランドでは、新規スマートフォンゲームの開発に注力している。

アミューズメント事業 売上高14億4900万円 セグメント利益1億9100万円
アミューズメント施設は、緊急事態宣言期間中に一部店舗が時短営業となりましたが、プライズゲームを中心に堅調に推移した。スロット・パチンコでは『パチスロ零』など2タイトルが稼働開始した。

不動産事業 売上高5億1100万円 セグメント利益7100万円
ライブハウス型ホールKT Zepp Yokohamaは、感染症対策を徹底した上でライブイベントや配信ライブを開催している。その他の賃貸用不動産は高い稼働率を維持している。

その他事業に関しては、売上高1億84百万円、セグメント利益4500万円だった。

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