【編集部日記】『モジポップン』を生んだガンホーと『情熱大陸』コラボ、観ました?

 編集部シライシです。

 最近スマートフォンゲームの世界で話題になったものと言えば、TBSテレビで放送されたドキュメンタリー『情熱大陸』。ガンホーの森下一喜社長がゲームクリエイターとして登場し、番組とコラボレーションしたゲームを作るまでを、約一年に渡って追いかけた様子が放送されました。
 ゲーム作りの現場を見る機会もあまりないと思いますので、興味深く見たゲームファンも多かったんじゃないでしょうか。

 見逃したかた、安心してください。放送から一週間は、インターネットで見逃し配信を見ることができます。便利な世の中になったものですね。

 見逃し配信へのリンクはこちら。

 この番組を通じて製作されたゲームが『モジポップン 100の海と情熱の大陸』。ガンホー初の完全無料ゲームで、先週の半ば頃にリリースされ、早々に話題になっていました。
 番組放送後はさらに注目度がアップしたようで、iOSのApp Storeではゲームジャンルの無料ランキング上位にランクイン中。Google Playは新作のランクインにやや時間がかかるので、今週末あたりにグッと上がってくるのではないでしょうか。

モジポップン

 ゲームの内容は、カタカナひと文字をつなげて言葉を作っていく、言葉遊びゲーム。文字数の多い言葉を作れば、途中までで成立している言葉もカウントされてコンボになるなど、言葉の面白さをうまく感じられるゲームになっています。
 番組中でも取り上げられていた通り、アドバイザーに『ファイナルファンタジー』シリーズなどを手がけた田中弘道氏、音楽にグラスホッパー・マニファクチュアの山岡晃氏が参加する、番組コラボレーション企画としてはとても贅沢なメンバーで製作されたゲームです。
 そもそも森下氏自身が手がけるゲームが完全無料で配信されているんですから、これ以上に豪華なこともなかなかないんですけどね。カジュアルゲームとはいえ、完全無料では申し訳ないくらいです。

モジポップン1
▲前に置いた文字次第で、ひと文字で3つ4つと言葉になることも。

 番組で面白かったのは、企画会議のシーン。7、8人が集まって話し合っている中で、誰もノートパソコンを持ってきておらず、考えた企画をホワイトボードに手で書いて発表していたんです。ガンホーのスマートフォンゲームの手触りの良さは、ひょっとしたらこういう文化から来ているのかもしれません。
 最初は碁盤状に漢字を並べていた企画から、カナ文字が泡のように浮かんでくるスタイルにしたところで、一気にこのゲームの雰囲気が決まったように見えたので、ゲームのデザインって面白いなあ、と痛感しました。発想ひとつで根本から変わってしまうこともあるわけです。

モジポップン2
▲文字がふわぁーっと浮いてくることで、ゆったりしたイメージに。こういうのも大事。

 先日取材した『リング☆ドリーム』とDDTのプロレス興行コラボレーションといい、今回のガンホーと『情熱大陸』のコラボーレションといい、これからはゲーム外のものとの組み合わせが面白くなっていくのかな、と思う今日この頃なのでした。

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▲ゲーム中に出てくる「情熱大陸」の名前。こういうところにコラボ感。