『ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい~』が、売上高の伸びを牽引。韓国や台湾への配信は、平成29年中を計画。
株式会社ケイブは、平成29年5月期決算短信を7月13日(木)に発表。営業利益は2億2000万円の赤字、経常利益は2億2900万円の赤字、当期純利益は3億9100万円の赤字となった。
経営成績の概況
同社は、平成29年4月にサービス開始2周年を迎えたスマートフォンネイティブゲーム『ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい~(以下、ゴシックは魔法乙女)』が、平成28年8月と平成29年3月に放映した全国TVCM等マス媒体を使ったプロモーションによる新規ユーザー獲得策や、ケイブ祭りなどのリアルイベント開催による既存ユーザー定着策により拡大を続け、売上高の伸びを牽引したが、投下した広告宣伝費を回収するまでには至らなかったとのこと。
『ゴシックは魔法乙女』は、今後のさらなる拡大を海外配信に求めるべく、ローカライズ、配信、プロモーションに関するライセンス契約を、韓国配信はKM BOX社と、台湾・香港・マカオ配信では、ガンホー・ガマニア社と締結。韓国および台湾・香港・マカオへの配信開始時期は、平成29年中を計画している。
また、第1四半期において、当初想定していた収益が見込めなくなったコンテンツ又はゲームに関連する資産について、各資産グループの帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額1億4600万円を、減損損失として特別損失に計上。
以上の結果により、売上高は2,820百万円(前年度比20.3%増)、営業損失2億2000万円(前事業年度は1億500万円の営業利益)、経常損失2億2900万円(前事業年度は1億300万円の経常利益)、当期純損失3億9100万円(前年度は9500万円の当期純利益)となった。
今後の見通し
業績は、平成29年5月期において『ゴシックは魔法乙女』が同社の売上高の80%以上を占めており、『ゴシックは魔法乙女』の動向によって会社業績が大きく左右される状況となっている。この状況を改善するため、平成30年5月期において新規タイトルのリリースを予定しているが、リリース後の推移は予測することが難しく、現時点においては信頼性の高い通期および半期の業績予想数値を算出することが困難とのこと。
平成30年5月期の業績予想に関しては、当面の進捗状況を踏まえ、合理的な業績見通しの算定が可能になった時点で速やかに開示するとしている。