任天堂、平成30年3月期第1四半期決算短信を発表。営業利益は162億円、前年同期と比べ大幅な黒字転換。

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世界中で好評のNintendo Switchが売上を牽引。その他のハード・ソフトに関しても順調に売上に貢献。

任天堂株式会社は、平成30年3月期第1四半期の連結業績(平成29年4月1日~平成29年6月30日)を7月26日(水)に発表。営業利益は162億800万円、経常利益は309億6000万円、四半期純利益は212億6000万円となった(百万円未満切捨て)。

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連結経営成績に関する説明

第1四半期(平成29年4月~6月)の状況は、Nintendo Switchでは4月に発売した『マリオカート8 デラックス』が好調に推移し、全世界で354万本の販売を記録。6月に発売した『ARMS』も全世界で118万本の販売と順調な滑り出しを見せた。また、前期に発売した『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』も全世界で116万本(累計販売本数392万本)と引き続き堅調に推移している。それにより、ハードウェアの販売台数は197万台、ソフトウェアの販売本数は814万本となった。

ニンテンドー3DSでは、国内で4月に、海外では5月に発売した『ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王』が人気となったが、ハードウェアの販売台数は95万台(前年同期比1%増)、ソフトウェアの販売本数は585万本(前年同期比31%減)を記録。

amiibo(アミーボ)は、前年同期と比較して新作の種類が少なく、またamiiboを使って楽しめる新作ソフトが少なかったため、フィギュア型が約160万体、カード型が約130万枚の販売にとどまった。

ダウンロードビジネスは、Nintendo Switchのパッケージ併売ソフトやダウンロードコンテンツによる売上が順調に伸び、ダウンロード売上高合計では110億円(前年同期比41%増)を記録した。

スマートデバイスビジネスに関しては、前期に配信を開始した『スーパーマリオ ラン』や『ファイアーエムブレム ヒーローズ』が継続して多くのユーザーに遊ばれ、スマートデバイス・IP関連収入等の売上は90億円(前年同期比450%増)となった。

以上の結果、売上高は1,540億円(うち、海外売上高1,138億円、海外売上比率73.9%)、営業利益は162億円、経常利益は309億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は212億円となった。

業績予想についても、発表があった。

Nintendo Switchに関して、7月に『Splatoon 2』を、10月には『スーパーマリオ オデッセイ』をそれぞれ全世界で発売するほか、ソフトメーカーからも複数の有力なタイトルの販売を予定。

ニンテンドー3DSでは、ハードウェアの新しいラインアップとしてNewニンテンドー2DS LLを、全世界で6月から7月にかけて発売する。また、ソフトウェアでは、全世界で7月に『Hey! ピクミン』を発売するほか、11月には『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』の発売を予定。ソフトメーカーからも、ニンテンドー3DS向けに大型タイトル投入の発表がされている。

そのほか、1990年に発売した家庭用ゲーム機「スーパーファミコン」の本体をコンパクトなサイズに仕上げ、スーパーファミコン用の豊富なゲームラインアップの中から選んだ21本のソフトを収録した「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン(日本版名称)」を、9月から10月にかけて国内外で販売する予定。

スマートデバイスビジネスでは、新たなゲームアプリを投入するとともに、配信したアプリをより多くのユーザーに継続して楽しんでもらえるよう運営に注力していくとのこと。

以上の事から、平成29年4月27日に公表した業績予想からの変更がないとのこと。

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