「人のやさしさを知るRPG」、人気のMMORPGを多数手掛けるアソビモがおくる最新作MMO「J」RPG『アルスト』。
アソビモ株式会社は、7月27日(木)にMMOJRPG『アルケミアストーリー(以下、アルスト)』のメディア向け発表会を、東京池袋のサンシャインシティにあるコミカミノルタプラネタリウム満天で開催した。プラネタリウムという発表会としては珍しい会場選択に驚いたが、そのわけは『アルスト』の360度PVの上映にあったようだ。以下で発表会の様子をレポートしよう。
発表会は、『アルスト』のプロデューサー橋本氏によるゲーム紹介から始まった。
橋本氏によると、『アルスト』は、アソビモが得意とするMMORPG(大規模多人数型RPG)というジャンルと、日本ならではのストーリーを主体として進行するJRPG(ジャパンロールプレイングゲーム)の合体型をコンセプトにして、「スマホならではのMMO」を目指して開発したゲームだ。
そのためバトルはリアルタイム性の低いコマンド形式で進行し、懐かしい日本のRPGを彷彿させるとともに、アクションが苦手なユーザーにもとっつきやすい。さらにシステムに慣れるまでの序盤は、使えるスキルを選んでいるだけでもバトルに勝てるというお手軽さ。オートバトルモードも搭載しているため、ストーリーに集中して楽しめるように工夫がされている。戦闘時間も短めにしているので、空き時間でも十分に遊べるとのことだ。
もちろん、簡単なだけではない。属性やデッキ編集、スキル複合技を突き詰めるという戦略的な要素も楽しめるので、やり込み甲斐もありそうだ。
MMOというと、他のプレイヤーとのふれあいが醍醐味だが、いきなり他プレイヤーとの交流に抵抗がある人も少なくないと思う。そういうユーザーのために『アルスト』はソロプレイも充実。プレイヤーのパートナーとなる「YOME(Your Own Meet Everyday)」の存在により、ソロプレイでありながらも簡単なコミュニケーションも楽しめるようになっている。
プレイヤーやYOMEに関しては、キャラクターカスタマイズも充実。アソビモらしいこだわりで、顔のパーツから髪型まで、細部にわたって調整が可能だ。『アルスト』では、ログアウト中のプレイヤーキャラクターが、街などにNPCとして登場するようで、自分のキャラクターが街で生活していると思うと、カスタマイズにも力が入る。このシステムによって、にぎやかし担当のNPC、いわゆるモブといわれるキャラクターはほとんど存在しないとのことだった。
ストーリーに関しては、必ずハッピーエンドになるように作ってるとのこと。会場では重要なキャラクターが死んでも生き返る! と断言する場面もあったが、安心して楽しみながらストーリーを進められるということだろう。
また、今が旬ともいえるVRに関しても対応を発表。ただ、橋本氏としては、スマートフォンのVRは「みる」ことには優れているが、ゲームを「プレイ」して遊ぶには、コントローラーの問題などクリアするべき点が多い。として、フィールドを走ったり、周囲が広くみえたりという限定的なVR対応となると発表。その代わり? というわけではないと思うが、赤青メガネをかけて立体視を楽しむアナグリフに対応することが明かされ、ゲーム内キャラクターも公開。アナグリフ対応のMMOはほとんどないはず! と、そのチャレンジ精神に驚かされた。
ゲーム紹介が終わると、LINDBERGが提供した『アルスト』のテーマ曲「パレード」を発表。作曲を担当した小柳”cherry”昌法さんが登壇。来年、LINDBERGが30周年を迎えるという時期に、このゲームに関われてありがたいと思うと感謝の意を述べ、普段パズルゲームくらいしか触らないけど、ぜひプレイしてみたいと語った。
続いて声優陣が登場。ゲーム内キャラクター「紳士オーク」を演じる矢尾一樹さん、「鍛冶職人スミナ」石上静香さんと、続けて登壇したが、2人とも発表会の会場で担当キャラクターを知ったという暴露話を披露。集まったメディア陣からは笑い声がこぼれていた。
発表会の最後には、プラネタリウムの天井スクリーンを使った360度PVを上映。視界のほぼすべてでゲームの世界を堪能できるのは、一言でいって圧巻。一人、また一人とキャラクターたちが増えていき、最終的にはキャラクターたちに360度ぐるっと囲まれて、にぎやかにフィナーレを迎える。
このムービーは8月中なら、プラネタリウム満天のCMとしてみられるとのこと。池袋まで来られない方たちは、後日YoutubeVRで公開されるとのことなので、少しだけ待っていて欲しい。
今回の発表会はこれで幕。リリース日の発表はなかったが、色々と新しい取り組みがみえたのはファンには嬉しいところ。あとはリリースを待つのみ。もう少しの辛抱だ。