ゲーム分野では受託案件クリエイターの採用・育成を実施。電子書籍取次事業は配信及びダウンロード数が増加。
株式会社クリーク・アンド・リバー社は、2018年2月期決算を2018年4月5日(木)に発表。当期売上高は267億800万円(前年同期比0.5%増)、営業利益は18億600万円(同12.2%増)、経常利益は18億2400万円(同23.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は11億300万円(同23.7%増)となった。
経営成績に関する説明
当連結会計年度における売上高は、2017年6月29日付「孫会社の異動に関するお知らせ」にて公表した通り、孫会社であるCREEK & RIVER ENTERTAINMENT Co., Ltd.が、連結子会社から持分法適用関連会社に異動したことを受けて、クリエイティブ分野(韓国)の売上高がマイナス要因になったが、クリエイティブ分野(日本)及び医療分野が好調に推移したことで、前年同期及び期初に公表した計画を上回る結果となった。
利益面については、クリエイティブ分野(日本)において、既存事業の人員補強や新規事業の立ち上げ等に伴い戦略的に人員採用を行ない販売管理費が増加。一方で、制作スタジオにて利益率の高い受託案件が増加したこと及び、医療分野における事業の伸長等により、期初に公表した計画を上回り、過去最高の業績となった。
以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高267億800万円(前年同期比0.5%増)、営業利益18億600万円(12.2%増)、経常利益18億2400万円(同23.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益11億300万円(同23.7%増)となった。
ゲーム分野に関しては、制作スタジオにおいて、受託案件や海外と連携した共同開発、IPを活用した自社開発への取り組みを強化。コンシューマー、アミューズメント、ソーシャル分野でのクリエイターの採用・育成も行ない、クライアントの人材需要増加にも対応する。
VR(Virtual Reality:仮想現実)への取り組みに関しては、一体型VRゴーグル「IDEALENS K2+」を法人向けにレンタルするサービスにおいて、使用目的に応じたプランの策定やコンテンツの提供、サポートスタッフ(技術者)派遣など、一括で対応する等サービスを拡充した。
また、出版分野では、Amazon Kindleを始めとした複数の専用端末に対して取次を行なう電子書籍取次事業にて、順調に配信数、ダウンロード数が増加。漫画家の育成と制作した作品の知的財産を守り、生涯にわたって漫画制作に関わりながら活躍を目指せる「漫画LABO(ラボ)」を通して、漫画家の生涯価値の向上に貢献する。
次期の連結業績予想に関しては、売上高295億円、営業利益19億5000万円、経常利益19億5000万円、親会社株主に帰属する純利益は11億5000万円を見込んでいるとのこと。