主力タイトル『ゴシックは魔法乙女』は内容調整によってDAUが回復。苦戦中の『LOD』は日本向けの調整で改善を目指す。
株式会社ケイブ(以下、ケイブ)は、2018年7月12日に平成30年5月期決算を発表した。当期売上高は23億6600万円(前期比16.1%減)、営業損失6900万円(前期は2億2000万円の営業損失)、経常損失8800万円(前期は2億2900万円の経常損失)、当期純損失7000万円(前期は3億9100万円の当期純損失)となった。
経営成績に関する説明
主力ゲーム『ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい~(以下、ゴシックは魔法乙女)』は、「美少女シューティング」への原点回帰を掲げ、シューティング要素の強化に注力。その結果DAU(1日当たりのアクティブユーザー)の回復、課金率の増加など、既存ユーザーの呼び戻しによる一定の効果があった。
また、2018年4月には『ゴシックは魔法乙女』の台湾版『發射?!少女!』を、ガンホー・ガマニア社から台湾・香港・マカオに向けて配信を開始。シューティングゲームの世界標準と「eスポーツ」を意識しつつ、シューティングゲームへの「原点回帰」を進める方針だ。
2017年11月リリースの海外ゲーム輸入パブリッシングタイトル『ロード・オブ・ダンジョン(LOD)』については、リリース直後に想定を上回る売上があったが、海外開発のゲームだったため、日本ユーザーにあわせた運営体制がとれなかったことにより、ユーザーの流出を招いた。現在は運営体制を見直し、日本向けに改良しつつ、プロモーションを強化して再浮上を目指している。
新作ゲーム『三極ジャスティス』は2018年6月1日に配信を開始。リリースの延期とその準備で広告宣伝費が増加し利益を圧迫。現在はユーザーの動向に注視しつつ、内容も改善中だ。
2018年5月には、株式会社フォーサイドと海外スマートフォンネイティブゲームの日本配信事業強化や、ネットクレーンゲーム事業の新規展開における協業などを目的に、資本業務提携契約を締結した。
以上の結果、平成30年5月期の売上高は23億6600万円(前期比16.1%減)、営業損失6900万円(前期は2億2000万円の営業損失)、経常損失8800万円(前期は2億2900万円の経常損失)、当期純損失7000万円(前期は3億9100万円の当期純損失)となった。
連結業績予想に関しては、信頼性の高い通期および半期の業績予想数値を算出することが困難なことから、合理的な見通しの算定が可能になった時点で開示するとのこと。