平成30年4月1日から純粋持株会社体制に移行。国内外の企業と協業で新規ゲームを順調に開発中。
株式会社モブキャストホールディングス(以下、モブキャストHD)は、平成30年12月期第2四半期決算を8月9日に発表した。当期連結売上高は36億2500万円(前年同期比166.5%増)、営業損失は7200万円、経常損失は1億1200万円、親会社株主に帰属する四半期純損損失は1億9900万円だった。
経営成績に関する分析
モブキャストHDは、平成30年4月1日を効力発生日として、純粋持株会社体制へと移行。あわせて株式会社モブキャストからモブキャストHDへ商号を変更した。
また、会社体制の移行にあたり、モブキャストの主力事業であったゲーム事業を、新会社の株式会社モブキャストゲームスへ移管し、4月から営業している。
平成30年2月に取得した株式会社トムスについては、これまで築いてきたトムスブランドを活かし海外やネット販売などの販路の強化、商品アイテムの増加などの施策を行なっている。
モバイルゲーム事業
国内外の有力デベロッパーとの共同開発プロジェクトの推進、それに伴う新規タイトルの共同開発、自社開発タイトルの開発と運営を強化。
海外パートナーとの共同開発プロジェクトについては、中国Capstone社と進行中のサッカーゲーム『モバサカULTIMATE FOOTBALL CLUB』を日本と韓国で平成30年夏ごろの配信を決定。中国においては、大手パブリッシャーのテンセントのプラットフォームで、2018年下期の配信が確定し、配信開始に向けて進行中。
また、韓国のネプチューンとの共同開発タイトル『劇的采配!プロ野球リバーサル』『ナナカゲ~七つの王国と月影の傭兵団~』の国内版の開発、『幽☆遊☆白書』の国内版と中韓、東南アジア版それぞれの開発が順調に進行している。
既存タイトルの運営強化については、『キングダム乱-天下統一への道-』で、人気武将の限定ガチャの発売など、各ゲームタイトルで売上の増加施策とゲームの活性化をはかっている。
一方、広告宣伝費2億7876万円の投下や売上増加に伴うロイヤリティが増加した。
上記の結果、売上高は30億3373万円、営業損失は4830万円となった。
モータースポーツ事業
年間スポンサー契約獲得による広告売上の増加と、レース参戦による自動車用品関連に係る最新技術の維持ため、国内の主要な自動車レースに参戦。
自動車レースでの上位入賞によるトムスのプレゼンス維持向上により、トムスブランドの自動車パーツの品質をアピールし、自動車用品の売上増加を目指すとともに、海外販売やネット販売などのよる販路拡大と商品アイテムの増加による売上増加施策を行なっている。
広告売上は、広告スポンサー獲得のため「SUPER GT、SUPER FOMULA(全日本スーパーフォーミュラ選手権)」「JAPANESE F3 CHAMPIONSHIP(全日本F3選手権)」に参戦し、「JAPANESE F3 CHAMPIONSHIP」で1位、2位を維持するなど、プレゼンス維持に努めた。
自動車用品売上については、新規に販路開拓した中国での海外売上の増加、全国販売店での週末イベントの増加等などの販売促進活動を実施。
上記の結果、売上高5億9073万円、営業利益は9427万円だった。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は36億2593万円(前年同期比166.5%増)、営業損失は7292万円(前年同期は営業損失4億7568万円)、経常損失は1億1239万円(前年同期は経常損失4億9957万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は1億9986万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失は4億7837万円)だった。
業績予想については、適正かつ合理的な数値の算出が難しいことから開示していない。
関連サイト
株式会社モブキャストホールディングス公式サイト
平成30年12月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2018年12月期第2四半期決算説明資料