「海外女性向け」や「男性向けサスペンス」の増収増益も、主力の「日本語女性向け」の大幅減収で損失が発生。
株式会社ボルテージ(以下、ボルテージ)は、平成30年6月期決算を8月14日に発表した。当期売上高は73億9100万円(前年同期比16.2%減)、営業損失は10億4200万円、経常損失は10億6700万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は13億2800万円だった。
経営成績に関する説明
「日本語女性向け」「英語女性向け」「その他」の3区分で事業を運営。
当第3四半期連結累計期間における売上は「英語女性向け」「その他」が増加したが、「日本語女性向け」が大幅に減少したことで、73億9152万円(前年同期比16.2%減)となった。
費用については、テレビCMやモバイル広告の出稿量増加により、広告宣伝費が大幅に増加。しかし、売上減少に伴う販売手数料の減少や、名作IPシステムの減少、配信停止によるロイヤリティ減少にともなった外注費の減少などで、若干減少となった。
以上の結果、売上高は73億9152万円(前年同期比16.2%減)、営業損失は10億4239万円(前期は営業利益1億4114万円)、経常損失は10億6778万円(前期は経常利益1億5877万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は12億2528万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失1303万円)だった。
セグメント毎の業績は、以下の通り。
日本語女性向け
「恋愛ドラマアプリ」「シークドラマ『ダウト~嘘つきオトコは誰?~』の仕様をベースに制作されるコンテンツ。従来の恋愛ドラマアプリとは異なり、ストーリーだけでなく調査や審判などの要素を持つのが特徴)」「チームドラマ(ユーザーが主人公となりキャラクターとの恋愛を楽しむ恋愛ドラマアプリと異なり、キャラクター同士で展開するストーリーを楽しむコンテンツ)」「モーション(株式会社ボルモで制作するモーションタイプのコンテンツ。当該子会社は平成30年5月8日現在、解散し6月28日付で清算終了し、株式会社ボルテージがコンテンツを運営)」「パズルアクションゲーム(株式会社ボルスタで運営するコンテンツ。なお、当該子会社は解散し4月26日付で清算結了。現在は株式会社ボルテージが運営)」が該当。
主に「恋愛ドラマアプリ」の減少が続き、売上高は49億8583万円(前期比30.5%減)だった。
英語女性向け
「L10N(北米市場向けアニメ絵で、日本語版恋愛ドラマアプリを翻訳したコンテンツ)」「DRAGON(米市場向けアニメ絵で、北米市場向けに作ったコンテンツ)」「US REAL(北米市場向けリアル絵のコンテンツ)」が該当。
主に「DRAGON」の売上が大幅に増加したことで、売上高は18億9651万円(前期比34.7%増)だった。
その他
「男性向けサスペンス」のほか、VR・AR技術を用いたコンテンツや、アニメ・IP展開(グッズ・イベント等)が該当。
主に「男性向けサスペンス」が大幅に増加したことで、売上高は5億917万円(前期比109.0%増)だった。
平成31年6月期第2四半期累計期間の連結業績予想については、売上高36億円(前年同期比3.7%減)、営業損失2億5000万円(前年同期は営業損失7億7900万円)、経常損失2億5000万円(前年同期は経常損失7億8200万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失2億6000万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失7億5700万円)を見込んでいる。