「ドラゴンボール」など定番IPのトイホビーやゲームが好調。リアルエンターテインメント事業が新業態の出店などにより大幅な増益。
株式会社バンダイナムコホールディングス(以下、バンダイナムコ)は、2019年3月期第3四半期決算を2月6日(水)に発表。当期連結経営成績については、売上高は5287億6300万円(前年同期比9.4%増)、営業利益は698億5500万円(同30.7%増)、経常利益は714億5500万円(同30.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は535億100万円(同30.9%増)だった。
経営成績に関する説明
当第3四半期連結累計期間については、各事業において主力IPや商品、サービスが好調に推移した。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高5287億6300万円(前年同期比9.4%増)、営業利益698億5500万円(同30.7%増)、経常利益714億5500万円(同30.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益535億100万円(同30.9%増)となった。
セグメント毎の業績は以下。
トイホビー事業
国内及び海外において「機動戦士ガンダム」シリーズのプラモデルやコレクターズフィギュアなどのハイターゲット層向け商品や、「ドラゴンボール」シリーズなどのカード関連商品が人気だった。
国内においては、ハイターゲット層向けの商品、「ドラゴンボール」や「仮面ライダー」「プリキュア」シリーズなどの定番IP商品が好調に推移した。
海外については、アジア地域で「機動戦士ガンダム」や「ウルトラマン」シリーズの商品などが人気となったほか、中国市場での事業展開強化に向けた取り組みを実施した。
欧米地域では、コレクターズフィギュアや「ドラゴンボール」シリーズのカード商品など、ハイターゲット層に向けた展開を推進した。
上記の結果、売上高は1839億6300万円(前年同期比11.9%増)、セグメント利益は220億9900万円(同66.3%増)となった。
ネットワークエンターテインメント事業
ネットワークコンテンツにおいて、ワールドワイドに展開中の『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』や『ワンピース トレジャークルーズ』、国内の「アイドルマスター」シリーズなどの主力タイトルが、ユーザーに向けた継続的な施策により安定的に推移し、『ドラゴンボール レジェンズ』のスタートが好調であった。また、新プラットフォームの立ち上げなど、新たなサービス創出に向けた取り組みを行なった。
家庭用ゲームについては、ワールドワイド向けの新作タイトル『ソウルキャリバー6』の販売が順調なスタートをきったほか、既存タイトルのリピート販売や国内新作タイトルなどの販売が好調に推移した。
上記の結果、売上高は2385億1700万円(前年同期比4.6%増)、セグメント利益は353億8300万円(同7.6%増)だった。
リアルエンターテインメント事業
業務用ゲームでは、「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」の新シリーズなどの販売が好調に推移。
アミューズメント施設に関して、国内既存店は前年同期に及ばなかったが、バンダイナムコならではの体験を楽しむことができる場を提供する新業態の出店などにより、好調に推移した。
上記の結果、売上高は751億3000万円(前年同期比14.2%増)、セグメント利益は41億4500万円(同147.1%増)となった。
映像音楽プロデュース事業
「ラブライブ!サンシャイン!!」や「アイドルマスター」シリーズの映像パッケージソフトや音楽パッケージソフトなどが人気となった。さらに、「アイドリッシュセブン」などのIPのライブイベントおよび関連商品の販売が好調に推移した。
上記の結果、売上高は316億2700万円(前年同期比20.6%増)、セグメント利益は72億4100万円(同59.6%増)となった。
IPクリエイション事業
「機動戦士ガンダム」シリーズのTV作品や劇場公開作品、「アイカツ!」シリーズのTV作品などが放映、公開し人気となったほか、「ラブライブ!サンシャイン!!」の新作劇場公開に向けIIの話題喚起を実施。このほかIP創出強化に向けて、体制強化や新作品の製作に取り組んだ。
上記の結果、売上高は148億6700万円(前年同期比18.8%増)、セグメント利益は35億6200万円(同9%減)となった。
その他
グループ各社へ向けた物流事業、印刷事業、その他管理業務などを行っている会社から構成。グループサポート関連業務における効率的な運営に取り組んでいる。
上記の結果、売上高は225億7200万円(前年同期比11.5%増)、セグメント利益は10億2400万円(同24.7%増)となった。